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人生を後悔することになる人・ならない人 パラダイムシフトの心理学
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生き方・教養
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第一章 苦しみから逃げるほど、幸せから遠ざかる

『人生を後悔することになる人・ならない人 パラダイムシフトの心理学』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:14分
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「苦しみに向き合って生きる」ことがなぜ大切なのか


 私たちの常識からいえば、苦しみがない状態が、救済されているということである。


 だが心理学の巨人、アドラーは、「苦しみは解放と救済に通じる」という有名な言葉を残している。それはなぜなのか。


 また、アドラーばかりでなく、本書で紹介するように、多くの先哲たちが、同じ趣旨の説明をしている。彼らは後世に、どのような「人生の真実の発見」を伝えようとしたのか。


 本書では、そのような「先哲の言葉」が持つ意味をひもときながら、現代人にとって最も必要な心の持ち方と私が考える、「目の前の現実に向き合うこと」「目の前の現実から逃げないこと」の大切さを訴えていきたい。


 おそらくそれが、あなたの不安、悩み、苦しみを軽くし、ひいては「不幸感」を薄めてゆくきっかけになり得ると思うからである。



 そのために、まずわかっていただきたいことがいくつかある。


 最初の一つは、「人間存在は矛盾している」ということである。


 理性と感情、良心と本能衝動、理想と現実、建前と本音、オモテとウラ、神性と獣性。


 マズローは自らの著作(註1)で、それらについて、「『善と悪』を統合しようとする試み」と述べている。


 人間性には神性と獣性が含まれている。それは人間性の二重構造である。


 人間の獣性を否定してみても単なる現実否認で意味がない。現実に人間には獣性がある。


 私たちは自らの獣性の存在を否定するのではなく、それを善へと統合することを目指さなければならない。


 私たちは低次元の欲求も持っているが、同時に高次元の欲求も持っている。したがって低次元と高次元を分極化して、低次元の欲求を否定するのではなく、高次元の欲求に統合しようとすることが人生の諸問題の解決につながる。


人間の中にある「善の力」と「悪の力」


 政治的民主主義とか経済繁栄とか技術革新とかは、人間のこのような基本的矛盾を解決するものではない。


 いかに民主主義的制度が確立し、経済が繁栄して、驚くべき技術革新が起きても、人生の諸問題の解決にはならないだろう。


 同じことはフロムもいっている。


 フロムは『人間の心(註2)』という名著のサブタイトルとして、「善と悪との素質」と書いている(註3)。人間は、善の力も持っているし悪の力も持っているという意味であろう。


 私は、人間は希望を持てば善になるし、絶望すれば悪になると思っている。


 憎しみは善の存在でもなければ、悪の存在でもない。


 問題は人はどのようなコンテクスト(背景・状況)の中で生きるかということである。

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