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心がやすらぐ魔法のことば
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第三部 あたたかい家庭をつくる

『心がやすらぐ魔法のことば』
[著]山崎房一 [発行]PHP研究所


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第一章────やさしい言葉はいのち


◇ 家庭とは



家庭とは

許しと(いや)

温かさと

やすらぎのあるところ

わがままが許され

どんなことでも話ができる

仲のよい

味方どうしが

住んでいるところ


◇ お父さんのほめ言葉



妻を口先だけでいいからほめてごらんなさい。奇跡がおこりますよ」


 そう言われた山本部長。


 考えてみると、山本さんは、結婚して以来、文句を言ったりどなることはあっても、ほめたり、「ありがとう」と言ったことがなかった。


 日曜日にゴルフへ行くのをやめ、久しぶりに家族と食事をした夜のこと。


 しらふではとても駄目。酒の勢いを得て、息子と娘にこう言ったそうだ。

お父さんのお母さんに対する態度は悪かったと思う。しかし、お父さんはお母さんが好きなんだ。料理も上手だし……」


 お母さんは目を白黒。すると、息子と娘が、胸のうちにあることをみんな話しはじめた。


 山本さんはびっくりした。いつもなら食事がすむと、二人は部屋に引っこんでしまうのだから。


 そのときの奥さんの笑顔に、山本さんはあらためて()れなおしたそうである。


◇ 悲しいこと うれしいこと



年齢に関係なく

人間にとって一番 悲しくて 淋しくて 苦しいことは

好きになった人から

好きよ」と言ってもらえないことです

お父さんが元気が無いのは

好きよ」とお母さんが言わないからです

お母さんが悲しい顔をしているのは

好きよ」とお父さんが言わないからです

子どもたちが淋しいのは

好きよ」とお父さんとお母さんが言わないからです

人間にとって一番 うれしくて 楽しくて 幸せなことは

好きになった人から

好きよ」と言ってもらったときです

みんなの目が輝いてきます

好きよ」というひと言は

どんな高価な金品でも代用できるものではありません


◇ 子どもの誇り




 子どもは、ほめたりかばったりしてくれるお父さん、お母さんを誇りに思う。その誇りが子どもの誇りとなって子どもを前進させる。また、横道にそれた場合でもその誇りが復元力になり、子ども自身の中に自律心を育てる。それが本当のしつけである。


 それは会社の中の上司と部下の関係にもあてはめることができる。


 大会社の重役さんの息子さん。彼はお父さんを偉いと思っているけれど、会うたびに自分を叱るので、父親を誇りに思っていない。だから彼は自分にも誇りをもつことができず、いつもションボリしている。


 誇りとは、地位やお金とは無縁である。自分をかばってくれる人、自分を大切に思ってくれる人を身近にもつことが誇りとなるのである。


◇ やさしい言葉



やさしい言葉は


人々にいのちを与える


やさしさは


言葉になってはじめて


いのちを得るものだから


◇ すべて言葉で決まる




 私が特に執念深い男なのかもしれないが、三十数年前、ある人に言われたひと言が(いま)だに心の深手となっていて、ひょっとしたことでその人を思い出すと、昨日のことのように腹が立ってくる。私の心をこんなにまで傷つけようと、その人が思っていなかったことは確かである。けれども、言われた私の胸のうちは未だにおさまっていない。


 家庭や職場でお互いが最も影響しあうのは、お互いの口から出る言葉である。お互いの胸のうちにある心ではない。それなのに私たちは、心ばかりを重要視してきた。そのため、よいことを実行しようとする場合、まず心を変えてからやろうとする。しかし相手の言動に左右されて、結局は実行しようという気持ちを失ってしまう。


 仕事をしていても不機嫌な奥さんのことが気になるDさん。どうしてなんだろう。今日、帰ったらやさしい言葉をかけてやろうと思った彼は、奥さんの好きな和菓子を買って帰った。

無駄な買い物しないで!」とひと言、ぴしゃり。


 いやな女房だなあと思ったとたん、やさしい言葉はDさんののどの奥へ引っこんでしまった。


 いつも夜中に酒の(にお)いをプーンとさせて帰ってくる夫に対して「ご主人は外で働いているのだから、やさしい言葉のひとつもかけてやりなさい」と言われても、夫の顔を見れば奥さんの頬はピクピクひきつって、やさしい言葉どころではない。


 相手はどうでもいい。自分が幸せになるために、自分の心の壁を乗りこえるためには、自分に対する相手の言動を気にしない。たとえそのときは腹が立っていても、そのままそっと横に置いて気にしない、安心する。とにかく、肚をすえてやさしさを演技する。そのようにすれば、自分が実行しようと思うよいことが簡単に実行できる。横に置いた心もそれに連動して変わってくるものである。


 本質的に、私たちは人間である。心、言葉、態度を一致させることなど不可能である。夫や妻、父親・母親などは役割であって、それぞれを演技すればよい。そうとわかれば気持ちがとても軽くなる。その役割は、自分の本心以外のところにあることをしっかり自覚すべきである。部長、課長といった組織のリーダーも、その役割に応じた演技が要求されているのである。


 若いお母さんが感情まる出しで幼いわが子をガミガミ叱る。お母さんの言葉で否定されつづけたその子の脳は発達が遅れ、そのうえ、体の発育まで止まってしまう場合もある。


 父親失格だと思っているお父さん。


 母親失格だと思っているお母さん。


 大丈夫ですから、やさしくて頼もしいお父さんを演技してみてください。

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