『100%絶対かなう「願い方」(大和出版) うまくいく人は神さまに“何を”“どう”願っているのか?』
[著]山富浩司
[発行]PHP研究所
願えば願うほど叶わない科学的な理由
「困ったときの神頼み」をされたことのある人はたくさんおられることと思います。ほとんどの方が経験されているのではないでしょうか。
学生時代に恋愛で「あの人とお付き合いできますように」と願った方もおられるかも知れませんね。私もそんな時代がありました(遠い目)。
「お小遣いが増えますように」も、私の定番の願掛けでした。
その他にも「いい会社に入れますように」「昇進できますように」「収入が増えますように」「幸せな日々が送れますように」「健康になれますように」等々、事あるごとに都合のいい願いごとをしていました。
実際には、それらの願いごとは、ほとんど叶うことはありませんでした。
「これだけ願いごとをしているのに!」とやけになったこともありました。
実はそこには「願いごとの落とし穴」が潜んでいたのです。
願いごとをしても叶わない科学的な理由がありました。
量子力学では「観測者」が観測することによって現実や事象が確定することが証明されています。
「観測者」とは、「あなた」そのものを指します。「観測者」が観測するということは、「あなたがどう思うか」という意味です。「『観測者』が観測することによって現実や事象が確定する」というのは、「あなたがどう思うかで、結果もその通りになる」ということです。
ここでのポイントは、「思い」や「願い」よりも「信念」や「思い込み」のほうがはるかに実現象に影響を与える、という点です。
例えば「仕事でもっといい成績を残して収入を上げたい」と思ったり願ったりしていても、心の奥で「でもそれは無理だよ」と思うと、そちらの「マイナスの思い込み」のほうが勝ってしまうのです。
思考や願う行為は左脳領域を使います。左脳の処理スピードは、1秒間に約12ビット。対して、信念や思い込みといった深層心理領域の右脳での処理スピードは、1秒間に約1200万ビットです。その差はなんと100万倍もあります。
量子力学では「あなたの思い込み」が、万物の状態を決定することを証明しています。
願いごとをしていても心の奥底(深層心理領域)で、「それは無理だよ」と思っていたら、100万倍のブレーキが掛かってしまうのです。
この状態では当然願いごとが叶うことはありません。
ほとんどの方が、深層心理領域に強力なブレーキを掛けながら願いごとをしています。これが、単に願いごとをしても叶わない科学的な理由です。
「ワクワクしない」は危ない
願いごとをしているとき、あなたにはどんな感情がありますか?
「願いごとをしているときの感情? そんなの特に気にしたことないよ~」そんなふうに思われていませんか? もしそう思われているのなら要注意です。
願いごとをしているときの感情に気をつけることは、とても大切だからです。
神社などで願掛けなどをされている多くの方の表情は、神妙です。その方の感情はどうでしょうか?
通常、「〇〇になりますように」と真剣に願っておられるときの感情は、力みが入っていたり「強い決意」に満ちています。その力みや「強い決意」の深層心理には、「できなかったらどうしよう」という不安が潜んでいる場合があります。
その不安を打ち消すために、真剣に願いを祈られているのです。
実際には、真剣に願っているときには、残念ですがほとんどその願いが叶うことはありません。