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「お寺」で読み解く日本史の謎
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歴史
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第十七章 大名も改易!? 豊臣秀頼の娘は、東慶寺でいかに女性を救ったか

『「お寺」で読み解く日本史の謎』
[著]河合敦 [発行]PHP研究所


読了目安時間:10分
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〓江戸時代の離婚事情とは?



 江戸時代は、夫から妻に対して()(えん)状を渡し、一方的に離婚する権利が認められていた。


 離縁状を「()(くだり)(はん)」と呼ぶが、それは当時の離縁状が三行と半分で(したた)められることが多かったからである。

「其方事、我ら勝手につき、このたび離縁いたし(そうろう)、しかる上は、(こう)()(いず)(かた)(えん)(つき)(そうらえ)ども、差しかまえこれ無く候、よって(くだん)のごとし」


 というのが、一般的な離縁状の文言だった。つまり「離婚するのは私の都合であり、離婚したからには今後は誰と再婚してもかまわない」という意味である。


 よく読むと、当時の離縁状が妻に対する再婚許可状になっていることがわかるだろう。


 ところで、江戸時代の離婚率だが、かなり高かったのではないかと考えられている。とくに将軍のお膝元である江戸に住んでいた女性は、男性の人口比が極めて高かったことから、容易に結婚でき、離婚しても再婚相手に困らなかったのでバツイチはあたりまえで、結婚と離婚を繰り返している例も散見される。


 驚くべきことに将来嫌いになったらすぐに離別できるよう、結婚前に夫から離縁状をもらっておいた事例もある。


 強く迫って夫に離縁状を書かせ、他の男と家を飛び出す女性もいた。また、離縁状をもらうために家事を(なま)けたり、金を湯水のように使って夫を精神的に追い込む女もいたそうだ。なお、当時は夫が妻を離縁する場合、持参金は全額返済し、妻に落ち度がなければ慰謝料を払う必要があった。


 ただ、これまで述べてきたことからわかるように、江戸時代の女性には離婚請求権はなく、いくら離婚したくても、夫が離縁状を出してくれなければ離婚は成立しないことになっていた。

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