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30代からの お金と時間の自己投資学
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生き方・教養
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あとがき

『30代からの お金と時間の自己投資学』
[著]和田秀樹 [発行]PHP研究所


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 本書を読んで、賢明な読者にはわかっていただけたと思うが、私は人生を「投資」と考えるが、「ばくち」だとは考えていない。

 私は、実は、医者あるいは教育産業の経営者という仕事柄、結果重視、実践重視主義者である。

 要するに、どんなに理屈が立派なものであっても、医者であれば患者の病気がよくならなければヤブ医者だし、教師であれば生徒の学力が上がらなければクズ教師だと考えているのだ。だからこそ、老年医学でも理論より実践の成功に見習うべきだと主張し続けているし、ゆとり教育の批判も、その文脈から行っている。

 だから、人生への投資の場合も、必ず結果を重視する。これだけ時間やお金を投資したのに対し、得られたものはどれだけあったのか? うまくいかなかった際はどこに問題があったのか?――などを常にチェックしたり、考えたりするようにしている。

 結果が悪ければ、もちろんいい投資とはいえない。投資する以上は「元を取る」というのが、私の基本的な投資術である。

 だからこそ、投資の前にも、もちろんシミュレーションはけっこう綿密に行う。

 まず回収できそうにない投資、つまり、勝てそうにない勝負はしない。人生は投資だと言っておきながら、苦手なものにはチャレンジしない臆病者なのだ。しかし、勝率は高いつもりだ。ここが「ばくち打ち」と違う点だ。

 また、リスクヘッジも常に考える。ダメだった場合の被害を最小にしたり、他の道を用意したりする方法を考える。私は、同時並行でいろいろなことをやるので、マルチ人間のように言われることがあるが、単に他がダメになった場合のリスクヘッジを考えた結果にすぎないのだ。これも「ばくち打ち」との違いだ。

 さらに、投資がうまくいかないときは、別のやり方を試すのが習慣となっている。個人的には、失敗や成績の悪さそのものは、その人の能力のなさを示すものではないと考えている。チャレンジするだけ、何もしない人よりはるかに優秀ともいえる。

 しかし、失敗したり、成績が悪いのに、やり方を変えられない人は、確実に能力がない人といえる。心理学の世界でも、失敗学の世界でも、不安や失敗そのものが悪いのではなく、不安が不安を呼び、失敗がさらなる失敗を呼ぶ悪循環が問題だと考えられている。ダメなときにどうするかが、最終的に投資の成否を決める。これも「ばくち打ち」との違いだ。

 かく言う私も今のところ、たまたまうまくいっているだけで、いつ何時投資が回収不能な不良債権に化けないとも限らない。だからこそ、このような著書にして、自らの投資を見つめ直す機会を持てたのは本当にありがたかった。著書という形ゆえに、よりわかりやすい形で自らの投資術を伝えられたと信じている。

 末筆になるが、このような若輩者の著者の人生哲学を公刊してくださり、編集の労をとってくださったPHP研究所の安田弘さんにこの場を借りて深謝したい。

 

 二〇〇二年五月 和田秀樹
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