サイキック少女のW子とは、都内で毎年行われている大規模なスピリチュアル系イベントの取材で出会った。「サイキック」というのは、霊能力のなかでも、特に超能力的なパワーを持っている人のことを言う。
他にも、霊能力者にはたくさんの種類がある。
代表的なのは、亡くなった人の霊と会話ができる「ミディアム」、宇宙からメッセージを降ろす「チャネラー」、体の中に宇宙人の魂が宿ったまま地球で活動している「ウォークイン」などだ。
W子は人間のオーラや過去・未来がよく見えた。
風貌こそ少女だったが、出会った頃は39歳で私よりも年上。髪はボサボサでノーメイク。また極度の近眼らしく、漫画に登場する学級委員長のような瓶底眼鏡をかけていた。
初めてW子に会った時、「どこを見ているのかわからない人だな」と思ったが、後になって、初対面の私のオーラから情報を読み取っていたために、不思議な目つきになっていたことが判明した。
オーラを読み取る能力といえば、著名なスピリチュアルカウンセラーのE氏が披露して世間でも話題となったが、オーラには赤や黄などの色がついているだけではなく、その人の前世や未来、過去に体験した出来事、エネルギーの状態など、生命活動に必要なすべての情報がインプットされている。