第2章2で述べたとおり、私は人生で一度だけ、霊能者に下着の色を当てられたことがある。といっても、そのとき履いていた下着の色ではない。
視線をやや左上の方に上げて、遠くにあるなにかを見るような目つきをすると「黒、ピンク、水色……」と、私が持っている下着の色を一度も間違えることなく次々に言い当てていったのだ。
この話を聞いて、「下着の色なんて、誰にでもわかるに決まってるよ」とバカにした知人は、「まず、白の下着は絶対に持っているでしょう?」と同じことをやろうとして、すぐに失敗した。残念! 私は白の下着は一枚も持っていなかったのだ。
ちなみにその霊能者は、私が持っていなかった下着の色をもやすやすと当てた。