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10代の子どもが育つ魔法の言葉
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教育
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厳しいルールを押しつければ、子どもはルールを破る方法を探す

『10代の子どもが育つ魔法の言葉』
[著]ドロシー・ロー・ノルト [著] レイチャル・ハリス [訳]雨海弘美 [発行]PHP研究所


読了目安時間:17分
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 わたしたち親はどうしても子どもをルールで縛ろうとしてしまいますが、少し大きくなってくると、それは無理な相談です。小さいころは親の言うことを素直に聞くかもしれません。けれども年を重ねるごとに、子どもは親の決めたルールを破る知恵を身につけます。


 これは、親から独立し、自分自身の力で生きてゆこうとする子どもたちの、ごく自然な成長の姿なのです。わたしたち親は、それをありのままに受けとめなければいけません。


 子どもの頭を押さえつけて無理にその成長をとめようとすれば、けんかを繰り返すことになってしまいます。それでは、子どもは親をうっとうしく思い反抗するでしょう。



 子離れするとき


 今まで握っていた子どもの手を放すのはむずかしいかもしれません。それでも10代の子どもの親に必要なのは、まさに子離れなのです。子どもの身を案じているからこそ、わたしたち親は口うるさくなってしまいます。なぜなら、昨日、自転車の乗り方を覚えたようなわが子が、現実の世界でたくましく生き抜いていけるなどとは、想像もつかないからです。


 しかし、子どもはいつか、子ども時代を抜けだし思春期へと足を踏み入れます。一方で、親は子どもの成長を認めたくありません。なぜなら子どもが成長することは、親にとっては年をとることと同じだからです。誰だって、上の世代への仲間入りなどしたくはありませんね。できれば、時計の針をとめたいくらいでしょう。


 一方で、子どもたちはひとりで電車に乗り、友だちと外食するようになります。自由を求めて大人への階段を駆け上ってゆきます。親が過去の思い出にひたり、赤ちゃんのころの写真を見てなつかしんでいるあいだにも、未来は子どもたちを手招きしているのです。


 15歳のアントンが、友だちとロックコンサートに行きたがりました。親はロックコンサートと聞いて、お酒を飲んで騒いだり、事故を起こすような熱狂的なファンのことを連想しました。それで、頭ごなしに「だめだ」とはねつけました。アントンがいくら一生懸命にねだっても、頑として譲りませんでした。


 数カ月後、今度は友だちの家に泊まりに行きたいと、アントンが切りだしました。週末だし、友だちは両親とも顔なじみのいい子です。これなら大丈夫だと両親は思いました。それで「行ってもいいよ」と答えたのです。しかし、アントンと友だちはこっそりコンサートへ行ったのです。そして親に内緒で、はじめての経験に胸をわくわくさせながら、楽しいひとときを過ごしました。こと親の目をかいくぐって楽しむこととなると、10代の子どもたちはあらゆる知恵を絞ります。10代の子どもが外で、誰と一緒で何をしているか、四六時中把握していることなどできない相談です。かと言ってむりやり、いろいろなルールを押しつけようとすれば、本当に大切な問題について話しあう機会をのがしてしまいます。


 先のロックコンサートの件では、全員が納得するまで話しあい、お互いに譲歩したほうがよかったのです。コンサートに、お父さんかお母さんがついて行ってもよかったでしょう。

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