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10代の子どもが育つ魔法の言葉
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教育
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ひとりの人間として大切にされれば、子どもは思いやりのある人間になる

『10代の子どもが育つ魔法の言葉』
[著]ドロシー・ロー・ノルト [著] レイチャル・ハリス [訳]雨海弘美 [発行]PHP研究所


読了目安時間:16分
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 わたしたち親はなにかと子どもの行動を規制したくなってしまいます。いろいろ口出しをするのは、自分の思いどおりに育ってほしいと願うからでしょう。


 ですが、子どもが自分そっくりになってしまってもこまりますね。子どもには独自の個性を育み、自分の意見をしっかりもち、実り多い人生を送ってほしいものです。そのためには、まず、子どもは自分とは違う人間なのだと、思ってください。


 頭でそう思うのは、簡単です。でも実際のところはどうでしょう。自分の意見を押しつけてはいませんか? 「この学校に行きたくないって、どういうこと? お母さんは、あなたがこの学校に行くって信じていたのよ」「うちの家業を手伝いたくないとは、どういうつもりだ?」「おまえは間違ってる。あとで後悔するぞ」


 とくに最後の台詞(せりふ)は、よく口にする言葉かもしれませんね。


 親には年齢を重ねて得た知恵があります。ですからどうしても、子どもは親を尊敬するものと思いこんでしまいます。しかし、これは親の一方的な思いこみにすぎません。もちろん、子どもは親に対し、それなりに礼儀正しく接してくれるでしょう。けれども、尊敬の気持ちが生まれるのは、ずっとあとになってからなのです。子どもが親のありがたみを実感し、尊敬の気持ちを抱くのは、子ども自身が親になってからという場合も多いのです。


 子どもが10代のうちは意識して、子どもの意見を尊重するようにしましょう。子どもが自分で物事を判断できるように手助けするのが親の役目なのです。さらに尊敬の念は子どもの心に自然に芽生えるものだと知ってください。親が無理強いしてもしかたがありません。わたしたちが子どもをひとりの人間として尊敬するなら、いずれ子どももわたしたちを、ひとりの人間として尊敬してくれるでしょう。



 決断のとき


 13歳のジェフリーはピアノの才能に恵まれていました。プロになるのに必要な感性も備えており、将来、名ピアニストになるのも夢ではありませんでした。ただ問題がひとつありました。ジェフリーは音楽への興味が薄れていたのです。一方、お母さんは大学時代、プロのピアニストを目指していました。けれども競争の激しさに圧倒され、夢をあきらめました。だからジェフリーに自分の夢を託したのです。ジェフリーは3歳からピアノを習い、むずかしい音楽理論の勉強もしていました。でも、10代にはいったジェフリーは音楽以外のことに興味がありました。自分でものを考える力もついていました。

「ぼく、ピアノをやめるよ」


 ジェフリーは両親とピアノの先生に宣言しました。

「もう飽きたんだ」

「君の才能を捨てるのはもったいない」と、先生は反対しました。


 お母さんは、動転しました。口に出しては言いませんでしたが、「お母さんの気持ちも考えてちょうだい!」と叱りつけたい気分でした。


 でも10代の子どもは、こういうとき、(ちゆう)(ちよ)しません。「バスケットがやりたいんだ」と、ジェフリーは言いました。

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