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10代の子どもが育つ魔法の言葉
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教育
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支えてあげれば、子どもは自分に自信をもつようになる

『10代の子どもが育つ魔法の言葉』
[著]ドロシー・ロー・ノルト [著] レイチャル・ハリス [訳]雨海弘美 [発行]PHP研究所


読了目安時間:26分
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 子どもを育てるのは、建物の土台を築くのに似ています。土台がしっかり築かれたかどうかはこの先何十年もわかりませんし、子どもが親に感謝するのも、ずっと先のことでしょう。それでも子どもには、できるかぎりの支えや温かな励ましを贈ることができればと、わたしは思うのです。


 10代はすべてが激しく変化する試練の時代です。そして、子どもを支えるのは、親の仕事です。それは子どもが誕生したときからずっと変わりません。赤ちゃんだった子どもたちは、今や、10代になりました。体も大きくなり、今ではすっかり大人びて、もはや親離れしているようにも見えます。それでも、やはり、子どもは親を頼りにしているのです。


 子どもには、まずは、わたしたち親の時間も体力もすべて、子どものために用意してあるということを伝えてください。いつでも支えになるつもりがあることを、伝えてください。「どんなことがあっても、親は理解しようとしてくれる」「親には隠し立てしないでなんでも話せる」という安心感を与えてあげてほしいのです。


 10代の子どもは、ちょっとしたことで動揺し、簡単に自信を失ってしまいます。ですから親はゆったりと構えて、子どもの動揺を包みこんであげましょう。子どもが自信を失っているときも、子どもを信じてあげましょう。そうすることで、子どもに大人がもつ落ち着きや心の豊かさ、視野の広さを見せてあげるのです。


 だんだんに、子どもも自分を確立してゆきます。自分自身のあり方や、自分がしていることに自信をもつようになります。人は経験から学んでゆくものだということを、子どもに教えてあげてください。人間は10代に育んだ土台をもとに、一生をかけて、アイデンティティーを築き、大切な人との関係を深め、生きてゆきます。愛を知り、仕事をもつための土台は、10代に築かれるのです。


 子どもを支えるためにはまず、子どもが日々、どういう試練に立ち向かっているのか知らなければなりません。子どもの生活を知らなければ何もはじまらないのです。学校に行く前の朝のひととき、買い物をしながらのやりとりからは、表面的なことしかわかりません。子どもの生活を知りたいなら、子どもと一緒に過ごす時間を意識してつくりましょう。


 10代の子どもと、親のわたしたちとでは時間の過ごし方が大きく違います。わたしたち大人はいつも、あれもこれもしなければ、と家事や仕事に追いたてられています。一方、子どもは学校から帰るなり自分の部屋に入って、夕食まで音楽を聞きながらベッドでのんびりくつろいでいられます。ですから子どもと交流するためには、わたしたちのほうが、生活のペースをゆるめて時間をつくらなければなりません。


 14歳のマリーの部屋に、お母さんは遊びに行きました。目の前でマリーはクローゼットから服を取り出し、取っ換え引っ換え着てファッションショーをしてみせました。ときおりお母さんは感想を言ったり、服をクローゼットに片づけたり、たわいのないことでマリーと笑いあったりしました。こうしてふたりは一時間以上もとりとめのない話をしました。


 その日、お母さんには急いで片づけなければならない仕事がありました。それでも娘と一緒にいるひとときを、大事にしたのです。娘が危険な目にあっていたわけでも、緊急事態がもちあがっていたわけでもありません。マリーは年頃の女の子たちが飽きずにするように、いろいろなスタイルを試していただけでした。お母さんはただそんな娘と、くつろいだひとときを過ごしたのです。

「そのスカートにはさっきのセーターのほうがあうわよ」と、お母さんが言えば、マリーは答えました。

「そうかな? こっちのほうがいいと思うんだけど」


 本当にどうということもない会話です。それでもお母さんはただ部屋にいるだけで、マリーに大切なメッセージを伝えていました。

「お母さんはここにいるわよ。あなたのファッションショーにつきあうのは楽しいわ。だからわかるでしょう? 何かあったら、いつでもあなたの助けになるわ。小さなことでも、大きなことでも、お母さんを頼っていいのよ」


 マリーの部屋に遊びに行ったことで、お母さんは娘の生活をかいま見ることができました。娘が自分自身に抱いているイメージを知りました。女友だちのうわさ話や、気になる男の子の話に耳を傾けました。何気ないやりとりで、お母さんはいつでも娘のそばにいることを、身をもって伝えたのです。



 子どもが同性愛者だったら


 10代の子どものなかには、自分が同性愛者であることに気がつく子もいます。子どものころから気がついていた子もいれば、この先ずっと自分のセクシュアリティーがわからないまま生きてゆく子もいるでしょう。性的嗜好は一度の経験や恋で決まるものではありません。

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