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10代の子どもが育つ魔法の言葉
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教育
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訳者あとがき

『10代の子どもが育つ魔法の言葉』
[著]ドロシー・ロー・ノルト [著] レイチャル・ハリス [訳]雨海弘美 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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 本書はミリオンセラー『子どもが育つ魔法の言葉』をもう少し年齢が上の子どもたちに応用したものです。対象となっているのは、中学から高校卒業、いわゆる10代の子どもたちです。


 10代と聞いて楽しい思い出だけが浮かぶ大人は、よほど恵まれているか、もしくは忘れてしまっているのでしょう。10代の子どもは全身で親に刃向かい、社会に反抗し、自分の居場所がわからずに悩み、傷つくことを恐れ、手に入れかけた知性で精いっぱい背伸びをして、失恋などしようものなら世界の終わりと悲観します……。財産といえば、時間とありあまるエネルギーだけ。10代は小さな世界で自分をもてあまし、殻を打ち破ろうと必死にもがく時期なのです。


 そんな一生懸命で反抗ばかりしている子どもと向きあうのは、並大抵のことではないでしょう(訳者もエピソードを訳しながら、はるか昔、10代のわたしを育てた父母の忍耐強さをあらためて実感しました)。ともすれば感情的になって、子どもを頭ごなしに叱りつけたくなるでしょう。それに、誰もが通り抜ける道とはいえ、大人は10代のころの浮き沈みや痛みを忘れがちです。


 著者のノルト博士は、お父さんとお母さんに昔を思いだすよううながし、大らかに子どもを愛するヒントを与えてくれます。「約束を破られると、子どもは失望を味わう」「ひとりの人間として大切にされれば、子どもは思いやりのある人間になる」など、ノルト博士のメッセージは子育てのみならず社会生活全般にあてはまる人間関係の基本です。もちろん、すべてを守って生きるのは簡単ではありません。しかし、子どもをもつ親御さんはもちろん、あらゆる年代の人間にとってより良い生活を送る手引きになるでしょう。


 わたしたちが暮らす世界は問題だらけです。環境破壊、テロ、暴力、戦争――子どもにとって最高の場所だとはとても言えません。けれども、上の世代のおかしてきた過ちや限界を超えて今より少しでもいい世界を築く可能性をもつのは、あとから来る世代の子どもたちだけです。子どもたちに未来を託すのなら、まず親だけではなく子どもの成長にかかわる大人全員が人として成長しなければならない――そんなメッセージを訳者は本書に感じました。


 最後になりましたが、PHP研究所学芸出版部の西村映子さん、文庫出版部の四井優規子さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。カバーデザインをしてくださった渋川育由さん、挿画を描いてくださったスタジオジブリの百瀬義行さんと渡辺宏行さん、稲庭ミズホさん、印牧真和さんにあわせてお礼申し上げます。



 二〇〇四年七月

雨海弘美 


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