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1 「忙しい」と思えば思うほど忙しくなる

『ハイペース仕事術』
[著]大和賢一郎 [発行]すばる舎


読了目安時間:5分
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◆なぜ、半年先も1年先も「ずっと忙しい」のか?


 仕事には波があります。忙しいときもあれば、そうでもないときもあるでしょう。


 たとえば、「今週だけ」「今月だけ」が忙しい場合。数年の仕事経験を積んでいれば、乗り切ることは、それほど難しくありません。


 締め切りから逆算してスケジュールをひき、進行をチェックしながら効率良く作業を進めれば、多少タイトな日程でも仕事はこなせるものです。


 また、「これさえ終われば」のように、その忙しさがいつまでなのか見通しが立っていれば、集中して仕事を片づける気力も維持できます。


 「締め切り直前に徹夜で何とか間に合わせた」などは多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。


 ところが、この「忙しさ」が恒常的になると事情は一変します。


 ポジションが上がり責任の範囲が広がった、スキルアップして任される量が増えた、組織の体制が変わり人員が減った、などの理由で仕事の「総量」が増すと、誰もが「忙しさの質」に変化を感じるものです。


 任される仕事の量が多ければ、毎日その分だけ忙しくなる。これは半年先も1年先も基本的には同じです。


 その忙しさがこの先も続く。つまり、その忙しさには「決して終わりがない」と言えるでしょう。


 このような変化が訪れたとき、人は「忙しい」という気持ちから逃れるのが難しくなります。


 次第に自分は「いつも」忙しいと感じ、目の前の仕事をこなすことへの負担感ばかりが増していくのです。

「忙しい」が思考停止を引き起こす


 しかし、「この先ずっと忙しい」というのは、一面的な見方に過ぎず、本当にそうであるかどうかは一概には決められない、と私は思っています。


 なぜなら、自分が「忙しい」と思えば思うほどかえって忙しくなってしまうものであり、裏を返せば「忙しさ」は気持ちの切り替え次第で解決に向かうことは可能だと考えているからです。


 「忙しい」という言葉は時間管理の天敵です。というのも、「忙しい」という言葉が頭に浮かんだ途端、そこですべての問題が先送りされてしまうからです。 


 たとえば、つぎのようなことを考えるとき。

・上司に報告書を作らなきゃ
忙しいから午後にしよう

・今週中に企画提出だった
→でも忙しいから来週月曜でいいや

・資格の勉強をしようかな
やっぱり忙しいからまあそのうちに


 このように、「忙しい」は非常に曖昧な言葉であり、具体的に「どう忙しいのか」を明言してはいません。


 にもかかわらず、日常のあらゆる場面で使えてしまう便利な言葉なのです。


 「午前は会議と資料作成があるから」とか、「水曜のプレゼンの準備があるから」とか、具体的に抱えている仕事のスケジュールが意識にのぼることはありません。


 こうなると「なぜ忙しいのか」「どうすれば忙しさを解消できるのか」などの問題解決に向かう思考の流れはシャットアウトされます。


 「効率良く仕事を進める」ための思考が停止したまま、ひたすら働くことになるのです。


 結局は、忙しくて「なんとなく」仕事が先延ばしになる→間に合わなくて今日も残業→やっぱり忙しい、の悪循環です。


 つまり、自分が「忙しい」と思えば思うほど、直面している現実に対処することができず、さらに忙しくなる。


 ネガティブな自己暗示のせいでどんどん深みにはまっていくのです。


◆まずは「自分のペース」を取り戻すために


 しかし、あなたが本当に心から「今の忙しさを解消したい!」と思っているのならば、「忙しい」の中身をもっと具体的に掘り下げて考えてみてほしいのです。


 自分の状態を具体的かつ客観的に改めて整理してみてください。


 「忙しい」とは、単純に「やることがたくさんある」という状態です。そして「やることがたくさんある」の理由は2つしかありません。


 1つは「量が多い」こと。もう1つは「難易度が高い」ことです。


 たとえば「メールチェックと返信」「書類作成」などの作業は、手間と時間はかかりますが、それほど難しくはないので前者です。


 一方「新製品の開発を行う」「新規顧客ターゲットの絞り込み」などは、量や回数は少ないですが、難しくて調べるのに時間がかかるので後者です。


 仕事の総量が増えて複雑そうに感じても、結局はこのいずれかのタイプに分類できます。


 そしていずれの場合も、ほとんどは仕事の進め方ひとつで解決できる問題なのです。


 つまり「忙しい」の多くは、もう限界だと感じても再度戦略を練り直せば、まだまだ解決できる余地が残っている、ということです。


 そのためには、「忙しい」という気持ちが湧いてくるたびに、可能な限り脳内で自分自身と議論してみることをおすすめします。


 頭の中にはあなたしかいないのですから、気を遣うことも遠慮することもありません。


 仮にあなたが「ここ何年もの間ずっと忙しい」「やりたいことがずっとできないままだ」などと感じているのであれば、つぎのように自分に問いかけてみてほしいのです。


 「もしかすると、忙しさを解消するどころか、忙しさを加速させるような方向ばかりに気持ちが向いているのではないか?」と。


 時間管理では、仕事のスキルや段取り術、時短テクニックが大切なことは事実です。


 しかし、それにも増してまず大切なことは、あなたの心が直面している問題と正面から向き合う状態にあるかどうか、ということなのです。

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