『寝たら死ぬ! 頭が死ぬ!(きずな出版) ―87歳現役。人生を豊かにする短眠のススメ』
[著]櫻井秀勲
[発行]PHP研究所
私は戦争中、千葉県の母の実家近くの農家に疎開しましたが、そこは東京と違ってガラス戸、ガラス窓がありません。夕方になって雨戸を閉めると、翌朝まで廊下や電灯のない部屋は、まっ暗です。特に敗戦間近になると、電気は軍隊や軍需工場に送られるので、ふつうの民家は一部屋分の電灯しか使えませんでした。
もう暗くなったら寝るしかないのです。こんな状況が敗戦後数年つづきました。