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あの人の人生を変えた運命の言葉100
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ルポ・エッセイ
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まえがき

『あの人の人生を変えた運命の言葉100』
[著]本田有明 [発行]PHP研究所


読了目安時間:2分
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 すでに十年以上も前のことになるが、作家の浅田次郎さんが『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞を受賞したときのこと。記者の質問に答え、浅田さんは自分を支えてくれた言葉として、中学時代の恩師からいただいた言葉を紹介した。

「きみは作文がとてもうまい。小説家をめざしたらどうか」


 なるほど──と思いつつ、同時に、ずいぶん平凡な言葉だとも感じた。


 ほかの人たちは、どんな言葉に心を打たれたり、励ましを受けたりしているのだろうか。以後、筆者は新聞や雑誌などでその種の記事を目にするたびに、収集しておくようになった。



 浅田さんの受賞から三年後に、高橋尚子さんがシドニー五輪の女子マラソンで金メダルを獲得した。小出義雄監督から「Qちゃん、すごいなあ。おまえなら世界を狙えるぞ!」と言われ続けたことが原動力となって、ほんとうに金メダルを獲らせてもらったと、感謝の言葉を述べていた。

〈言葉の力〉を思い知らされるとともに、大切なのは、なにげない言葉を本気で受け止め、大きなパワーに変えてゆく〈信じる力〉なのではないかと思った。


 そうした運命の言葉にまつわる大勢の方々のエピソードが集まり、このたび一冊の本にまとまった。



 通読してみると、人の人生を変えるほどの言葉には、意外性のあるものや派手なものは、そんなに多くないという印象を受ける。まぶしく輝く宝石というよりは、探せば河原に落ちていそうな小石だ。それを手の中でしっかりと握りしめ、温めているうちに、いつしかその人に固有の、きれいな宝石に変わっている。


 運命の言葉というものは、それ自体がもとから光り輝いているのではない。受け手が大切にすることによって、その人の〈思いの力〉で、光り輝かせるものなのだ。そんなふうに感じる。



 この本には、誰もが知っている有名人を中心に、そうではない無名の人も取り上げた。百の言葉をともに味わっていただきながら、読者自身のこれまでの体験を振り返ってみるきっかけともなれば幸いである。

「人みなわが師なり」という。素直に耳をかたむけてみれば、運命の言葉は私たちのまわりにいくらでも聴き取ることができるのではないか。


 なお本書の性格上、文中では失礼ながら敬称を省かせていただいた。ご理解を賜りたい。

本田有明 

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