読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-1
kiji
0
1
1198006
0
「巨大市場」の真実がみえてくる! 中国ビジネスに勝つ情報源
2
0
0
0
0
0
0
ビジネス
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
はじめに

『「巨大市場」の真実がみえてくる! 中国ビジネスに勝つ情報源』
[監修]橋本久義 [著]加賀谷貢樹 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 月並みないいかたで申し訳ないが、中国情報は象の耳を撫ぜた人、鼻に触った人、足に振り回された人、背中に乗った人などなどが、口々に象を語っているようなところがある。しかもよく聞いてみると、実は触ったのは大昔だったりする。

 私も随分昔から中国に行っているが、どれが本当の中国なのか、いまだによくわからない。地域間の差が激しく、しかも変化のスピードが他国に見られないほど早い。所詮我々は一部をわかるだけで我慢せざるを得ないのだろうという気になる。

 日本円にすれば五千万円に近い高級車に乗り、高層ビルの喫茶店で一杯千円近いコーヒーを楽しむ人たちもいれば、月に千円ほどの収入で一家を切り回すしかない家庭も多い。

 一方で有人人工衛星を打ち上げて回収するだけの科学技術水準を持ちながら、高速道路をのんびりと牛が歩いていたりもする。そのどれもが「真実の中国」であるからやっかいだ。

 どんなに優秀な、観察力に優れた人であっても一日は二十四時間しかなく、同時に二カ所以上に存在することはできず、移動するには時間がかかる。しかも資金は無限大にあるわけではないから、中国をくまなく旅して歩くことは不可能だし、仮にくまなく旅して歩いたとしても、本当のことはわからないだろう。仮にわかったとしても時間変化が急速だから、その正しさが、どのくらい有効であるかはまた不明だ。

 つまり、中国では自分が行動できる範囲でつかめる情報ではカバーしきれないことが、あまりにも多いのだ。だからこそ、さまざまなメディアを通じて得られる情報を活用できるかどうかが、非常に大きな意味を持つのである。

 ことに中国市場に直結した多種多様な情報を整理集約して伝える中国メディアの活用がポイントになる。テレビ、新聞、雑誌、各種印刷物とインターネット情報だ。この本は、そのような中国情報を伝えるメディアを紹介し、その勘所を解説している。

 加賀谷さんは、大学では現代中国文学を専攻し、卒業後はポンプや環境関係機器の営業を経験したあとフリーのジャーナリストになった変わり種で、中国情報にもビジネスにもインターネットにも強い人物だ。自分の著作のために中国情報を探しているうちに、自分以外にも中国事情が知りたいのになかなか目的の情報にたどり着けなくて困っている人がいるはずだ、ということで本書の出版を思い立ったというから、発想からして親切な人だ。

 この本の中で紹介している、中国のメディアの所在とその情報を読み解くうえでの勘所は、中国語を読むのに不自由しない加賀谷さんならではの情報の深さだが、日本語で得られる情報についても数多く取り上げているから、中国語がわからないからと、不安になる必要はない。

 本書の中でも特に詳しく紹介しているのが、インターネットを通じて得られる情報だ。インターネットは、いつでも情報が手にはいり、しかも入手のための費用がほとんど必要ない。これを使わない手はないのだが、この分野ではアプローチの上手・下手が極端に出るし、場合によってはたいへん辛抱強い試みが必要になる。我々素人は、Yahooや、Googleで検索しようとしても、なかなか目的のサイトにたどり着かない。

 このような時に、兼好法師による『徒然草』の一節「よろず、先達こそあらまほしきことなれ」という言葉が生きる。本書で紹介されているサイトを出撃基地にして探索すれば効率的に目的地に到達できるだろう。

 新聞・雑誌・テレビなどの情報についても、単なる紹介ではなく、その情報がどのような意味を持つのかを読み取るコツを提示するべく努めている。このあたりも、まさに日頃、ビジネスジャーナリストとして数多くの雑誌に寄稿されている加賀谷さんの真骨頂だ。

 情報そのものによって差がでるのではない。情報を自分自身でいかに読み抜くかで、歴然とした差がでるのだ。本書がそのようなことを考えるきっかけになれば、とも思う。

 この本の読者が、この本を活用して中国情報を扱う名人になることを祈っている。


  平成十六年二月二日
橋本 久義
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:1660文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次