『そこそこやるか、そこまでやるか(毎日新聞出版) パナソニック専務から高校野球監督になった男のリーダー論』
[著]鍛治舍巧
[発行]PHP研究所
実に壮観だった。更衣室にずらりと並んだ141足の長靴は、秀岳館高校野球部に徐々に、着実に、日本一に向けた意識と行動を呼び覚ます橋頭堡となった。
「長靴を買いなさい」
選手を集め、話をした、監督就任第一声だった。
そのことばに、選手たちの意識改革を図り、行動変容を促すきっかけにしたい、という決意を凝縮させた。