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「こころの静寂」を手に入れる37の方法
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生き方・教養
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23 「気持ちを穏やかに保つ食事」を心がける

『「こころの静寂」を手に入れる37の方法』
[著]松本圭介 [発行]すばる舎


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●精進料理にする必要はない


 食材を買うとき、どんなことに気をつけていますか?


 私は賞味期限や原材料だけでなく、原産地や農法などにも注意するようにしています。


 食事というのは最終的に自分の身体の一部となる、人間にとってもっとも基本的な営みですから、他の何よりも大切にすべきものです。


 仏教は精進料理のイメージが強いので、お坊さんは肉食禁止と思われている方もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。


 何より、お釈迦様ご自身が肉を食べられることもあったと言います。


 お釈迦様は悟りを開くとき、スジャータという娘から施された乳粥を飲まれたと伝わっていますし(ちなみに、この娘の名前からコーヒーのミルクで有名な会社の名前がついたそうです)、信者から施しを受ければ肉も召し上がったそうです。


 一説によると、80歳で亡くなられたのは、信者さんからの施し物の肉が腐っていたせいでお腹を下したのが原因だとも言われます。


 当時の仏教の戒律には、「生き物を殺してはいけない」という不殺生戒はありますが、「肉を食べてはいけない」とは定められていませんでした。


 「殺された現場を見た動物の肉、僧侶本人のために殺されたと聞いた動物の肉、前記2つの疑いがある動物の肉」でなければ食べることができるとされています。


 施された食事は何でもありがたくいただくのが基本です。


 ですので、問題は「何を食べるか」ではなく、日々恵まれる食事を「どのような気持ちで食べるか」にあります。


 毎回の食事を、当たり前のように受け取るのではなく、感謝の気持ちを持っていただくのです。


 このような仏教の精神は、私たち日本人の生活にも見ることができます。


 手を合わせて食前に「いただきます」という習慣は、世界の国々にも教えてあげたい素晴らしい日本の文化のひとつではないでしょうか。


 何を食べるにしても、食事の一品一品を成り立たせてくれているのは、たくさんのいのちのおかげです。


 最近では何でもスーパーでパック詰めされて売られているので、わかりにくくなっていますが、元をたどれば肉も野菜も米も卵も牛乳もすべて、他のいのちから恵んでもらわなくては手に入らないものばかりです。


 「(いのちを)いただきます」という言葉が私たちにその事実を食事のたびに思い出させてくれます。


 この「いただきます」の意味を、これからの子どもたちにもずっと伝えていきたいものです。

●毎食「いただきます」の感謝を大切に


 「和をもって尊しとなす」とは日本仏教の祖、聖徳太子の言葉ですが、日本人はあまり争いを好まず協調性があり、チームワークの得意な民族だと言われます。


 実際、日本人にはそういう特徴があると思いますが、その理由のひとつには、日本人の食文化があるのではないでしょうか。


 仏教文化をベースに発達した野菜中心の淡白な食事が、身体の健康に貢献しているばかりでなく、精神面にもプラスに働いているように思えてなりません。


 私の経験的にも、刺激の少ない食事は心を穏やかにしてくれますし、「脂の滴るステーキなどの肉食を好むと、精神面で攻撃性が増す」という研究者もいるくらいですから、食事は身体だけでなく心にも影響するのは間違いないでしょう。


 しかし、最近はアメリカ式のファストフード店が日本でも勢力を伸ばしています。


 早くて手軽、刺激がクセになる濃い味付けに加えて、最近の不況のおかげで、その値段の手頃さも強みのひとつになっているようです。


 私も時間がないときなど、ファストフードで手早く食事を済ませてしまうこともありますが、ハンバーガーとフライドポテトとコーラのセットを食べながら、食前の「いただきます」を忘れていた自分にハッと気づかされることがあります。


 安くて早いのは便利ですが、食事は私たちの身体の一部となり、心も養ってくれるものです。


 やはり、どんなに急いでいるときでも、「いただきます」と言って手を合わせるゆとりを持って、いのちの恵みをしっかりと感じられる食事をとるように心がけたいですね。
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