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(2021/11/26 追記)

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愛する幸福 愛される幸福 恋愛の苦しみからサヨナラするために
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生き方・教養
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第4章 男性といい付き合いをするために

『愛する幸福 愛される幸福 恋愛の苦しみからサヨナラするために』
[著]斎藤茂太 [発行]PHP研究所


読了目安時間:41分
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初対面の印象が悪いと恋のチャンスを逃しやすい



 菊田一夫さんの名作『君の名は』の真知子と春樹ではないが、人と人との出会いでは、何か運命的なものを感じるときがある。人生は、ひょっとして『君の名は』のようなすれ違いばかりなのかもしれないが、それでも、最後には必ず自分とぴったりの人に出会うことを、私は信じてやまない。どんな人間でも、失恋ばかりをいつまでも繰り返しているわけではない。失恋の果てには、必ずや素晴らしい恋や結婚が待っているものだ。


 しかし、いつ誰とどのようにして出会うかは、キューピッドのなせる業で、人間の力ではいかんともしがたいところがある。


 この出会いの不思議さは私も感じる。目と目があったその日から、恋人同士になる人もいれば、一方では、目があったその瞬間に生理的嫌悪感を覚えて反発したくなる人もいる。ところが、そうして嫌い合った二人の間に、ひょんな偶然から恋心が芽生えることもある。逆に運命的な出会いをしたカップルだったはずなのに、早々と別れてしまう人もいる。


 出会いは楽しいものであると同時に、悲しいものでもある。しかし、だからこそ、出会いは面白いともいえるのだ。


 たとえば、最初は「こんな人なんて嫌だ」と思っていたのに、長く付き合ってみると、意外なところを発見し、目が覚める思いをすることもある。その反対に、いい人だと思ったのに、実はあんな欠点があったのかと、びっくりすることもある。その発見が良きにつけ悪しきにつけ、面白いものだと思う。だから私は、人間は第一印象で決めず、時間をかけてゆっくり付き合うべきなのだと思っている。


 変なたとえかもしれないが、人間はオムレツやステーキのような西洋料理ではなく、日本料理のスルメやキンピラゴボウのようなものだと思う。西洋料理は確かに色鮮やかだけれども、食べてもそれ以上の味を味わうことができない。ところが日本料理はかめばかむほど味がでる。


 これと同じように人間も、たかが第一印象くらいで、性急に相手の評価を固めてしまうのはよくない。そもそも、どんなに欠点の多い人でも、一つくらいは長所を持っている。そして、その長所がひょっとして他の人間にはない素晴らしいものであることもある。また、欠点は努力すれば長所になりうるものである。だから、欠点ばかりを見つめるのはよくない。


 しかし、一ついえるのは、初対面であまりいい印象を与えられない人は、この世の中では損をしがちだということだ。というのも、第一印象の良し悪しで、その後のその人との付き合いがすべて決まってしまうようなところもあるからだ。すると、第一印象でウケがよくない人は、よほど気をつけて印象をよくしておかなくてはならないということになる。


出会った瞬間で第一印象は決まる



 もっとも、今いったように一度は嫌いだと思った人でも、その後何度もその人と会い、時間を共にすることで、相互の理解が深まっていくことも多い。しかし、それでも、その相手と「もう一度会いたい」と思う気持ちが生まれるかどうかは、かなり第一印象に左右されるようである。


 この初対面での印象だが、人間はどのくらいの時間で、相手のことを判断してしまうのだろうか。これについてアメリカの心理学者が調査したことがある。それによると、この判断の時間は「三秒三分」という単位で行われるのだそうだ。つまり、相手と出会った最初の三秒間でとっさに相手の人柄を判断してしまい、そして三分間でその印象を確認し、相手に対する判断を固めてしまうというのである。


 しかも、そうして最初の三分間で固めてしまったその人に対する印象は、その後にこちらから修正する努力をしなければ、おそらく一生の間、その人の評価として定着してしまうこともあるそうである。


 もっとも、この数字には個人差があることだろう。しかし、たいていの人が十五分くらい話していれば、相手のだいたいの人柄はわかったような気にもなる。あまり観察力のない人でも、ものの三十分もたてば、相手のおおよその人間性のデータを得ることだろう。三分と三十分では時間的に幅がありすぎるが、大雑把にいえば、出会った直後にだいたいの人が印象を固めてしまうことになる。


 だとすると、出会いでの最初の印象は、なるべくよくしておかなければならないことになる。とくに、結婚相手や恋人を求めている女性にとっては、第一印象をよくすることは、さまざまな面でプラスになることだろう。


 といっても、第一印象を意識的によくしようと思ってもなかなかむずかしい。初対面の人に対してはどうしても警戒心が働くし、緊張してしまう。あえていい印象を与えようと、自分をつくりすぎるのも問題だ。


 だから、あまりに意識してギコチない態度になるよりは、なるべくリラックスして普段の自分を出せばいい。いつもの自分の姿を見せて、相手に嫌われたのならば、それはそれでしかたないと思えるだろう。


頭のいい人ほど第一印象に固執する



 この第一印象だが、じつは、頭のいい人ほど、第一印象に固執する傾向があるといわれている。もし、あなたが、彼の第一印象に固執していたら、あなたは利口すぎるからなのかもしれない。どうしてそんなことがいえるかというと、次のような理屈になる。


 心理学では、第一印象のことを「初頭効果」と呼んでいる。初めて顔を合わせたときの心理的な効果という意味だ。一方、何度か会っているうちに印象が正されることがあったり、第一印象だけで決められないことを、発見することがある。そうした修正された印象のことを「新近効果」と呼んでいる。一番最近の印象という意味だ。


 メイヨーという心理学者が、この「初頭効果」と「新近効果」の関係について、人間に対する観察力が鋭い人ほど初頭効果が現われやすく、観察力のあまりない人ほど新近効果が現われやすい、といっている。


 これは、どういうことかというと、自分で観察力が鋭いと思っている人ほど、自分の感覚に信頼を置きたがる傾向があるためだ。つまり、こういう人は自分の観察力が鋭いために自分の感覚を過信しすぎ、それに固執してしまい、あとからなかなか修正することができないからだと考えられる。


 しかし、第一印象というのは、多くの場合、あとで覆されることが多い。そして、あとからの印象のほうが、実際のその人の人柄を言い当てていることも多い。じっくりと付き合ってみてはじめてわかる部分というものも多いからである。すると、本当は観察力が鈍く、自分の印象に固執しない人のほうが、結局は早く相手の長所や欠点をつかむことができるというべきなのだ。


 だから、第一印象で嫌だと思った相手について、その印象に固執してしまって、食わず嫌いのように、それだけで嫌な人間だと判断してしまうのは、早急にすぎる。あまり周囲の男性を色眼鏡で見ないことをおすすめしたい。さまざまな男性のタイプを見てこそ、男性を鑑別する目が養われるのだとしたら、どんな男性も色眼鏡をつけずに見ることが必要だろう。


右脳で相手の印象を感じとる



 いくら時代が変わったといっても、女性のほうから好意を抱いた男性に声をかけるのは勇気のいることだろう。しかし、自分のほうから声をかけないまでも、相手に好印象を与えておくことは、悪いことではない。そのためには演出法を考えておく必要がある。その技術は、まず上半身の仕種を良く印象づけることである。


 人と人が向かい合ったときに、互いに一番よく目を向ける部分は、相手の上半身だといわれている。

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