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50歳からの老いない体のつくり方
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第1章 健康寿命を決めるのは50歳からの生き方

『50歳からの老いない体のつくり方』
[著]石原結實 [発行]PHP研究所


読了目安時間:27分
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50歳は体が大きく変化する時期



 昔は「人生50年」と言われた時代もありましたが、今の日本には116歳の最長寿の人を含め、2016年9月の段階で、100歳以上の方々が6万5692人(2016年9月1日付 住民基本台帳より)もおられ、その方たちから見れば「50歳」など、はなたれ小僧のようなものでしょう。


 しかし50歳はまさに「人生の折り返し地点」で体のあちこちに、老化が始まる時期でもあります。

「白髪や抜け毛」「シワ」などの外見の変化の他に「歯や歯肉に水がしみる、歯が抜ける」「頻尿になる」「性欲がなくなる」「老眼がはじまる」「ちょっと動くと動悸や息切れがする」……などの自覚症状の出現と並行して、体の内部にも種々の老化の兆候が出始めてきます。


 古代ギリシャの哲学者・アリストテレスが「老化とは乾燥への過程である」といみじくも喝破しているように人体を構成する60兆個の細胞の中の水分が減少していき、細胞の数も少なくなって、種々の臓器が萎縮し、その活動能力が落ちていくのです。


 たとえば、胃カメラ検査を受けると、年とともに胃粘膜のヒダがなくなっていき、「萎縮性胃炎」に陥り「胃ガン」が発生しやすくなります。また、肝臓や腎臓の細胞が減少し、縮んだ状態が「肝硬変」や「腎硬化症」です。


 その他、心臓はじめ種々の臓器の予備力(その臓器がもっている最大の生理機能の能力と通常働いているときの能力の差)が低下していきます。

「人は血管とともに老いる」(オスラー博士)と言われる血管も動脈硬化を起こして細くなり、人体を構成する60兆個の細胞への栄養や酸素、水分の供給が十分できなくなり、全身が老化し、種々の病気を起こしやすくなります。


 もちろん白血球などの免疫細胞の力も低下し、免疫力が弱くなっていき、肺炎などの感染症やガンなどにもかかりやすくなります。




 図1~3を見てわかるように「通院者率」「糖尿病や高脂血症の罹患率」が、50歳くらいから急上昇するのも、今の説明で納得していただけるでしょう。

「糖尿病(高血糖)」「高脂血症」「高血圧」など、「健康」にとっての警告サインとも言える病(症)状を改善させる努力を怠ると、やがて脳卒中(脳出血、脳梗塞)、心疾患(心筋梗塞)や悪性新生物(ガン)で生命を落とすことになります(図4参照)。




 50歳までは、両親から受けついだ“先天的な健康力”や「若いころ、スポーツで鍛えた結果の筋力=健康力」で、少々の無理や不摂生(暴飲、暴食や運動不足など)をしても何とか「健康」でいられる人も少なくありません。


 しかし、「50歳」を過ぎると、日々の間違った生活習慣(食事や運動、精神面)が、そのまま病気や死へとつながっていきます。なぜなら体のすべての臓器の「予備力」が底をついてしまっている年代だからです。


 よってこの「50歳」という年齢こそ、今後の寿命、健康寿命を長くできるかどうか、快適にシルバー・ライフを楽しめるか否かの重要な節目の年齢になるのです。



更年期障害は、誰にでも起こりうる



 50歳前後になり、閉経が近づいてくると「カーッと熱くなり、顔が赤くなって、多量の汗を出す(ホット・フラッシュ)」「生理が乱れる」「生理のときの出血が止まらない」「イライラする」「不安・不眠に陥る」……等々の「更年期症状」を(てい)する女性が多いものです。


 それまでエストロゲン(などの女性ホルモン)で守られていた女性の体は、卵巣からのエストロゲンの産生分泌が少なくなると、多彩な症状を伴う更年期症状が発現してくるわけです。


 エストロゲンの不足は、骨の代謝の異常も招き、更年期を過ぎるころより、女性の骨の(ぜい)(じやく)()→骨粗しょう症の発症→骨折の増加が顕著になってきます。

「更年期障害」は、女性だけに起こると思っている人も少なくないでしょう。


 しかし、近年「男性更年期障害」の存在も明らかになってきました。

「男性更年期障害」は、男性ホルモン(テストステロン)の睾丸での産生能力が低下し、精神、身体、性機能が低下する病気で、疲労感、イライラ、物忘れ、抑うつ症状、インポテンツ……等々「うつ病」と酷似した症状が表れます。


 ストレスなどが引き金になり、40歳以上の男性には誰にでも起こりうる病気です。


 また、うつ病患者の血中のテストステロン量を測定したところ、90パーセント以上にその減少がみられたという研究もあることより、「男性更年期障害」と「うつ病」の原因や結果はオーバーラップしている点が多々あるようです。


 なお、筋肉細胞でもテストステロンは産生分泌されますので、ウォーキングをはじめ種々のスポーツで筋肉を動かすことも「男性更年期障害」の予防、改善には大切です。



目指すのは、「長寿」ではなく「健康長寿」


「健康寿命」とは、WHO(World Health Organization=世界保健機関)が提唱した指標で、「平均寿命」から「病気や認知症などで要介護状態になった期間」を引いたものです。

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