読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/9/29 UP)

犬耳書店は、姉妹店のRenta!(レンタ)へ統合いたします。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-2
kiji
0
0
1202893
0
女40代 いま始める(大和出版) 人生のターニングポイントの過ごし方
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
3章 家事と仕事のバランスのとり方

『女40代 いま始める(大和出版) 人生のターニングポイントの過ごし方』
[著]下重暁子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:29分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


7 家事は楽しく効率よく


イヤイヤするのは卒業です


主婦代行業が大はやり。でも……



 家事という言葉を聞いて、何を連想するか。女なら誰でも、掃除、洗濯、料理など日常茶飯事のことを考える。それらはほとんどの女性にとってあまり快いものではない。外へ出る仕事に比べてもうひとつパッとしない、格好よくない仕事と思いがちである。


 そのせいか、主婦業専業の人の中にも、家事を自分でやらず、お金を払ってかわってもらう人が増え、主婦代行業は大はやりである。


 業者は、電話一本で何でもやってくれる。


 パンティなど下着類専門の洗濯をする業者ができたというニュースには驚いた。需要があるから仕事も成り立つわけで、洗濯は洗濯機がするのかと思ったら、その手間さえ省いて他人にやってもらうという。大物や個人の手におえないものは仕方ないが、自分の下着ぐらい自分で洗ったらどうだろう。


 この下着洗いのシステムを利用しているのは、単身赴任の御主人方かと思ったら、意外にも奥さん方にもいると聞いて驚いてしまった。


 時間ができた分、自分を磨くことに使うのならまだ許せる。そうではなくて、たいていはテニスだゴルフだという遊びに使っている例が多いのだ。


 自分を磨くことに時間とお金を使っている人は、下着洗いを業者に出すようなことはしないだろう。時間がかかるわけでなし、洗濯機に放りこむだけの手間なのだ。


ベテランにぜひおすすめしたい「この方法」



 こうした風潮を、明治の主婦たちはいったいどう見るだろうか。彼女たちはプロの主婦だった。


 女が外で仕事をすることのできなかった時代、彼女たちにとって家の中だけが仕事場だから、そこで懸命に生きた。姑に仕え、文句をいわれぬように家事の手も抜けない。対外的には、家を守り、家の顔として応対するから、実に見事なあいさつができた。そのようにしつけられ、自分もプロの主婦になろうと努力した。


 封建的なその時代の女の生き方が良いわけではないが、主婦業という仕事をしているのなら、特に主婦専業の人は心意気だけでもまねをして、プロの主婦になる努力をすべきではなかろうか。


 仕事があるからこそ遊びも楽しいわけで、本業を人まかせで遊んでいては、ただの暇つぶしになってしまう。仕事と遊びとのメリハリを演出する。まず本業をちゃんとやること。


 家事を寸分の文句のつけようもなくきちっとやるべきだというつもりはない。何しろ家事は幅がひろいのだ。衣・食・住、生活のすべてを含んでいるわけだから、完璧にやれるわけはない。


 私は家事の中で得意なもの、好きなものを重点的にやることをおすすめしたい。他の家事は多少手抜きをしても、楽しく自分がやれる家事を一つ見つけること、これが家事を上手にやるコツだと思う。


 特に40代になれば、子供たちも自分の身の周りのことぐらい一応できる年齢に達していよう。家事に追いまわされ、義務感だけでいやいや家事をやるのは終わりにしたい。


 家事を楽しんでやる。家事の中の一つ、自分の興味のもてるものを重点的に深くやってみる。広く浅くではなく、深く狭くやってみる。生活の中に何一つ興味のもてないという人はいないわけだから、興味のもてるところから始めてみよう。


 40代は、家事を見直す年代である。他の人と違うやり方をしてみる。工夫をし、家事の中に個性を生かす。主婦がやらなくてはならないもの、という狭いとらえ方をせず、楽しみ、レジャーとして家事をとらえる。


 毎日自分がやっていることの中に興味をもち、個性を生かす。そこからいろいろな道がひらけてくる。足元を見つめ、そこから始める。外ばかり人ばかり羨んでいてはいけない。


“重点主義”には相乗効果がある



 私自身、家事とどうとり組んでいるか。他に仕事があり、一日の大半をとられているから、完璧になどできっこない。仕事をする女の中に、家事も仕事も完璧というようなことを標榜(ひょうぼう)している人がいるが、嘘っぽい。人間そんなに何でもできるわけはなく、どこか抜けたり欠けたりしているからおもしろいのだ。


 完璧を装うことは、自分に正直に生きることではなく、妻なり、女なり、母なりという役割りを演じようとしているといってもよい。努力は必要だが、完璧主義は息がつまり、無理がきて、結局破綻する。


 私は自分に合せて仕事や家事をこなしたい。家事や仕事に自分を合わせて生きようとは思わない。自然、重点主義になる。日頃は忙しいから外食も多いし、朝は少しでも長く寝ていたいから、朝食は手早いものにする。できあいのものばかりではない。何か必ず一品は手のかかるものにする。一週間に一回はできるだけ夫婦で食事をしたいので、その時は手抜きをせず、二人で買物をし、凝って料理をする。


 私は料理が得意ではない。不器用にできているので、きれいに細く切ったり、皮をむくなど苦手で、作る方は、料理が好きで得意なつれあいが受けもつ。


 私が何が得意かといえば、インテリアが大好きなのだ。子供の頃から、一晩中かかって部屋の模様変えをしたり、椅子や机を動かして感じを変えたり、飽きることがない。今はマンション住まいで、真白い壁だけの箱のような部屋に古い家具を置いている。それをどう生かすかを考えていると、楽しくて仕方ない。時折り仕事を誤まったのではないかと思うほど好きなのだ。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:12207文字/本文:14384文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次