『図解 いちばんやさしい地政学の本』
[著]沢辺有司
[発行]彩図社
キューバだけは例外
アメリカには、「新世界」である南北アメリカ大陸は自分たちのものである、という意識があります。実際、アメリカは中南米諸国への関与を深めてきました。
ただ、唯一の例外がキューバです。キューバはソ連の共産主義陣営に入り、その結果、米ソが核でおどしあうキューバ危機が起きました。そんなキューバとも、2015年には国交を回復しています。
アメリカにとってキューバとはどのような存在なのか? その関係を探ってみましょう。
ソ連の地政学的戦略ミスだった
中南米諸国は、19世紀にスペインやポルトガルから独立し、少数派の白人地主によって独裁政権がきずかれました。