◎なんで勉強しなきゃいけないの?
ところで。
勉強って、なんでしなきゃいけないんだったっけ?
なんで?
じつは、勉強をするというのは、おもしろい人間になるっていうことなんだ。
話をする相手が、ものすごくいろんなことを知っていると、ものを知らない人と話をするよりも楽しいよね。
たとえば映画を例に出そう。
映画についてものすごくよく知っている人がいるとします。みんなの見る映画から、大人向けのむずかしい映画まで、おもしろい映画のことなら、なんでも知っている。
逆にもうひとり、映画についてなにも知らない人がいるとします。そしたら、みんなはどっちの人と話がしたいですか?
そう、映画が好きな人だったら、まちがいなく、映画に詳しい人と話をしたほうが楽しいと言うでしょうね。
その人に、
「どんな映画がおもしろいですか?」
とか、
「自分はこんな映画が好きだけれど、ほかにどんな映画がおすすめですか?」
というふうに質問すると、きっとその人は答えてくれる。そうして話がはずむと、とっても楽しい。その人は、質問しているキミにとって、すごく魅力的な人なんだ。その人ともっと長い時間、いっしょにいて話をしたいと思うんだ。
べつに映画の話でなくたっていい。みんなの好きなマンガの話でも、小説の話でも、スポーツの話でも、食べ物の話でもいい。
歴史に詳しい人なら、昔のことをいろいろ教えてくれるだろうし、音楽に詳しい人なら、自分の知らない音楽の話をしてくれるだろう。