◎言いわけ人間になるな!
ぼくは、“言いわけ人間”がキライです。
言いわけ人間というのは、言いわけばっかりして、すぐに「だって……なんだもん」とか言うヤツのことです。
最近、言いわけをしたなぁ、と思う人、こっそり手をあげてください。いるよね、いるよね。
はい。言いわけをなくしましょう。言いわけしないようにしましょう。ぼくが教えている教室では、すでに「言いわけ禁止令」を発令しています。
だいたい、なんで言いわけしちゃうかというと、失敗するからだ。「しまったぁ〜!!」って思ったときに、人は言いわけをする。
じゃ、なんで失敗するかというと、理由はタンジュン。準備が足りないからです。前もって、「こんなことが起こりそうだから、それに備えておこう」という発想が足りないから。
あ つまり“かまえ方”の問題なんですね。
剣道でも、柔道でも、テニスでも、野球でも、かまえますね。あれです。相手が打ち込んでくる前に、あるいは、ボールが飛んでくる前に、必ずかまえている。英語では、“かまえ方”のことを“フォーム”といいます。
野球で三振して、
「だって球が速かったんだもん」
とか、
「だって球が急にカーブしたんだもん」
って言いわけする選手はいません。いたらクビだ(笑)。でもキミたちは、
「別にぼくは野球の選手じゃないよ!」
と言うかもしれないね。
たしかに日常生活では、バッターボックスに入ってバットを握ったかまえをしながら生活している人はいませんね。当たり前だ! そんなかっこうで暮らしている人は、おもしろすぎる。
でも、じつは、人間ってのは、だれもが自然と“かまえながら”暮らしているんです。ここに気がついてほしいんだなぁ。
◎人間の強さは心がまえの強さだ
では〔問題〕。日常生活では、なにをどんなふうに、かまえているんでしょうか?
これはちょっとむずかしい問題。とんちで考えるとわかるかもしれない。