◎「プリンのかまえ」
さぁ、では、心がまえについてくわしく分析していこうじゃないか。
ぼくの長年の研究によると、心がまえには三つの基本パターンがあります。これを知っておかないと、強くしようがない。
じゃ、いくよ! 発表、心がまえ三つのパターン!!
1、心に芯がなくて、外側も弱い「プリンのかまえ」
2、心に芯がなくて、外側だけが強い「生卵のかまえ」
3、心に芯がある「樹木のかまえ」
キミもぼくも、この三つのどれかにあてはまるはずだ。ぼくは3番の「樹木のかまえ」です。いま現在のキミは、どれだと思いますか?
さぁて。ここで、“芯”という言葉が出てきました。この言葉の説明をするために、まず、人間の姿をイメージしてください。
先ほど、心が人間を形づくる、と言いました。心はクセの集まりだ、とも言いましたが、ただクセが寄り集まってるだけでは、ぐにゃぐにゃしている。外から見たときに、形がよくわからない状態。存在感がありません。
だから、グッと一本、柱のようなものをなかに入れてやる。そうするとそのぐにゃぐにゃは、すっくと立ち上がって、形がしっかりする。
それが人間の姿なんだとイメージしてほしい。想像してほしい。
イメージできたかな? じゃあ説明に入りますぞ。
1番の「プリンのかまえ」。このタイプは、バンって強い力を加えられるとひしゃげてしまう。容れ物がないとすごく弱い。へなちょこーという感じで、とにかく、なにを言われても弱いし、いつもメソメソしてるタイプの弱い人。自信がなくておどおどしているという特徴がある。あまり人の役にも立ちません。残念。
でも、プリン人間は、心に芯さえグッと入れれば、「樹木のかまえ」に育ちます。その可能性大! だから、芯の入れ方を覚えれば問題ない。心の才能を、いまからでも伸ばすことができます。
◎「樹木のかまえ」
では、2番を説明する前に、先に3番の「樹木のかまえ」について教えよう。