◎口グセには“ターボ効果”がある
お待たせしました。実践編に入りましょう。キミたちに秘術を授けましょう。「樹木のかまえ」を身につける作戦。
これね、じつは、気をもたせちゃったわりには、意外にカンタンなことから始めます。日常生活の盲点なんだけど……。
口グセを変える。
とまあ、こういうことなんですよー、諸君! ぼくは大学でも教えている言葉の専門家ですから、言葉のパワーのことは、もうたーくさん研究してきました。
最初にも言ったとおり、心というのはクセの集まりですから、クセを変えていくと、心も変わる。
もっとも自分でチェックしやすくて、直しやすいクセが「口グセ」なんです。そこから変えてやる。これが「樹木のかまえ」につながる第一歩なんです。
言葉というものには、口に出すと、感情がドンドン大きくなる“ターボ効果”があるんです。
つまり、心を暗くする言葉を口に出して言えば言うほどドンドン暗くなっちゃうし、「あの人のことキライだ」と口に出して言えば言うほど、ホントはたいしてキライじゃなくてもドンドンその人のことがキライになっていったりする。これが“ターボ効果”だ。
みんな、ターボって知ってるよね? クルマの馬力をグンと上げる機械のことだ。
だから、使う言葉を整理して点検してみることは、とても大事なことなんだ。そうして悪い口グセはドンドン直さなきゃ。
そこで、ぼくはここで、まずは、禁句リストをあげてみました。禁句というのは、口にしちゃあなんねぇ〜!!という意味。次にあげる言葉が口セになっている人、いますぐやめなさい、ってことです。
“心がまえ”を育てるうえでマイナスに働く言葉を、まずははぶいてしまおう、という狙いなんです。