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消えるコトバ・消えないコトバ
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ルポ・エッセイ
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モモタロウ

『消えるコトバ・消えないコトバ』
[著]外山滋比古 [発行]PHP研究所


読了目安時間:9分
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 ある町がおもしろかった。


 有力な農家のあととり息子が、こともあろうに、フィリピンからお嫁さんを迎えるというのである。


 どうして、日本人ではないのか。ことばもわからないだろうに、だいじょうぶか? と、心配する人が多かった。


 お婿さんになる人の父親が心配し出した。


 結婚披露には、しかるべき人の主賓のあいさつがなくてはならない。頼めるのはマチ一番の名士である歯科医である。


 頼まれた歯科医は、引き受けはしたものの、外国人、しかも、フィリピンの花嫁を祝うことばがわからない。


 考えてもラチがあかない。かねて、親しくしている、もとクランケの老人のところへ相談、というより知恵を借りに行った。


 その老人は、もと大学で教えていたというが、変わりものである。しかし、この際、そんなことにこだわってはいられない。入れ知恵してもらわなくては……。


 もと教師、すこしも騒がず、「いいことを教えましょう」と言って、話し出したのが、モモタロウのおとぎ話である。


 歯科医は、モモタロウとどういうかかわりがあるのか、さっぱりわからないが、神妙に拝聴する。

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