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消えるコトバ・消えないコトバ
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ルポ・エッセイ
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非留学

『消えるコトバ・消えないコトバ』
[著]外山滋比古 [発行]PHP研究所


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 なんとなく英語が好きになったのは、中学三年のときである。英語の背後に想像もつかない別世界があるらしい。それを探ってみたいというほどはっきりした気持ちであったとは思えないが、つよく知的興味をそそられた。


 あいにくのことに、イギリス、アメリカとの関係が険悪になっていた。心なき世間は、英語を敵性語と呼び、きらった。


 野球には英語のことばが多い。ストライク、ファウルなど敵性語だから、よし、だめ、と改めよ。そういう指令が出ても、おかしいと思う人がいなかった。


 中学卒業が近くなって、私は英語を専攻する学生になりたいと考えた。担任の教師にそう言うと、「なぜ、英語などやるんだ。ドイツ語がいい、イタリア語もおもしろい。中国語だって悪くない。英語はやめた方がいい」といったお説教をされた。


 先生からニラまれていると知っていた私は、そんなことを言われたくらいは平気で、英語科の学生になった。


 東京も、来てみると田舎とあまり変わらない。英語を目の仇にした。下宿を借りにいったクラスの友人は、「スパイのことばなどやっているヤツに部屋は貸せない」と言われた。

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