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人生、すべて当たりくじ! どんな逆境にも負けない生き方・考え方
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生き方・教養
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第四章 リーダーの心得

『人生、すべて当たりくじ! どんな逆境にも負けない生き方・考え方』
[著]塙昭彦 [発行]PHP研究所


読了目安時間:34分
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3Aこそリーダーの必須条件



 小売業、サービス業のリーダーにとって、何が必要であり、何が大切な要素かを考えてみました。その結果、


 〓アクティブ(ACTIVE)=行動的、積極的、活動的


 〓アトラクティブ(ATTRACTIVE)=魅力的、人の心を引きつける


 〓アカウント(ACCOUNT)=計算書、会計簿


 この3Aこそリーダーとしての必須条件だと思い至りました。



 〓第一に考えなければならないのは、アクティブです。


 活動的、活発な、元気な、積極的な、行動的な、自発的な……辞書にはたくさん書かれています。


 お客様商売でいちばん大切な要素は、行動的で、元気で、明るいことです。機敏な動き、行動が求められます。


 ACTが語源で、私たちがよく使うのは、アクション(ACTION)。アクション映画などのアクションです。行動、動きの鈍い人は、売り場には向いていません。


 リーダーにとっても、第一必須条件は、行動的、積極的であることが大切なのです。



 〓第二の条件は、アトラクティブです。魅力的、人を引きつけるものがあることを意味しています。


 このアトラクティブ(ATTRACTIVE)から、アトラクション(ATTRACTION)という言葉ができたのです。


 アトラクションは魅力、引きつける力、呼びもの、吸引力を意味します。


 小売業の売り場、レストランの客席では、季節感あるイベントが行われ、そのイベントには、アトラクションが必要です。お客様に対するすばらしい接客は、立派なアトラクションです。お料理もまたアトラクションです。


 それらができる、魅力的な人物がリーダー像として求められているのです。



 〓最終的に大切なことは、アカウントになります。


 アカウント(ACCOUNT)は、勘定書、計算書、請求書、会計簿を意味します。


 商売は、最終的に収益性が問われます。リーダーとして、活発に行動する。そして、魅力的人物、人を引きつける売り場(客席)になること。このことは、とてもとても大切なことです。


 そのうえで、売上、荒利益、経費、利益と計算書を出して収益が出なければ、「骨折り損のくたびれ儲け」でしかありません。


 収益が出なかったその行為は、どこかがおかしい、どこか狂っているのです。もう一度、御破算にして、ゼロベースから考え直す必要があります。


 精一杯頑張っているのに店の利益が出ない原因は、以下に(しゆう)(れん)されます。


 ●経営しているもの(取り扱っている商品)が間違っている


 ●接客サービスが悪い


 ●魅力がないので、客数が減って売上が低迷している


 ●荒利額以上に経費がかかりすぎている


 赤字の店舗は、ゼロから総点検して、(ばつ)(ぽん)(てき)に見直す必要があります。


 それでも利益が出ないなら、閉店するしかないでしょう。


 しかし、私は頭を切り替えて、行動を起こせば必ずよくなると信じています。また、そう信じるべきです。


 何度も申し上げるように、「業績」はすべてのお客様からいただく通知表なのです。利益が出ている店舗、会社は、「よく頑張りましたね」「あなたのやっている商売は正しいですよ」「これからも頑張ってくださいね」といっていただいているのです。


 赤字の店舗、会社は、「やっていることがどこか狂っていますよ」「商品をもう一度見直したら?」「価格が違っているのでは?」「接客、サービスが悪くて行く気がしないのよ」「経費削減になお一層努力したら?」等々、たくさんの警鐘が鳴らされています。


 通知表には、具体的な数字が示されています。


 そこで、どこに課題があるのか? どんな手を打ったらよいのか? を考えることです。


 いちばん多いのは、「お客様がきてくださらないこと」です。そのためには、「きていただくための努力」を精一杯続けるしかないのです。


「訓練」と「教育」は違う



 剣道、柔道、古武道の世界は、いまも「礼に始まり、礼に終わる」ものです。とくに試合が終わったあと、相手を(たた)(ねぎら)うことは、日本における礼の美徳です。


 この考え方は、もともと儒教思想からの発想で、中国から朝鮮半島を経て伝えられたものですが、中国では文化大革命(一九六六~六九年にかけて毛沢東が行った政治闘争)以来、少し忘れ去られた感があります。また、それ以上に人口が急増し、礼などかまっていられなくなったのかもしれません。


 中国でビジネスを始めるとき、礼儀、礼節に対して私はたいへん厳しく指導してきました。


 一から会社を立ち上げましたので、中途入社の社員をたくさん採用しました。その人たちの訓練は「礼・(しつけ)」と「挨拶」からでした。入社した翌日から、徹底した訓練を行いました。


 炎天下で一日中「挨拶」だけの訓練をしたこともあります。夕方になると、たくさんの人たちが辞めていきました。

「小売業だから頭を下げなくてもよいと思って入社したのに」「ここの訓練は人民解放軍(中国の軍隊)の訓練より厳しい」と退職する人がいうので、私は、「小売業だから頭を下げなければダメなんだ」と反論しました。


 中国人は不思議なことをいうなと思って、このことをよくよく考えてみました。


 そして、辞めていく中国人のいう「小売業」とは「配給所」を連想していることがわかり、なるほどな、と思いました。


 若い人たちはまったく知らないでしょうが、日本にも配給制度がありました。


 配給とは、国から生活物資の割り当てが家族単位に支給され、その配給物との交換に必要なのが配給キップでした。


 たとえば、米、味噌、〓油、油、砂糖などの食料から着るものまでが配給される。それも日時が決まっていて、そのときに行かなければ分けてもらえません。


 配給キップとお金を持って長蛇の列に並んでお金を支払うと、商品を投げて渡す。すると、お金を払ったほうが「ありがとうございます、ありがとうございます」といって深々と礼をするのが一般的でした。


 中国は共産主義の国ですから、すべて国が計画経済体制の中で物をつくり、全商品を配給する時代が長く続きました。中国人に聞くと、「一九九〇年代初めのころまでは、配給はまだありましたよ」といっていました。

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