『道徳の教科書 善く生きるための七十の話』
[著]渡邊毅
[発行]PHP研究所
ホメロスの詩に描かれた伝説
明治の文豪、幸田露伴は、『努力論』という書物の中で、学問を修め、功績をあげ、人格を高めようと志す者は、次の四つのことを目標にすべきだと述べています。
一、どちらにもかたよらず正しくあること。
二、自分を大きくしようと思うこと。
三、キメ細かく事を成すこと。
四、ものごとを深く求めること。
この四つの目標に限りなく近づき、高い人格と偉大な業績を残した人を紹介しましょう。ハインリッヒ・シュリーマンです。
彼が生涯をかけたもの、それは彼が八歳のときに訪れます。