『ぼくたちは今日も宇宙を旅している 佐治博士のこころの時間』
[著]佐治晴夫
[発行]PHP研究所
いのちあるものは、みんなみんな星のかけら。
ぼくたちは、みんな星の子どもなんです。
いのちあるものはすべて、燃えると真っ黒になります。
人間も植物も動物も。それは、ぼくたちの体の主成分が炭素だから。
いのちあるものはみな、宇宙にばらまかれた星のかけらでできています。
すべては光から生まれ、生命の素は星の輝きの中で合成され、その星が超新星爆発という形で終焉を迎えることによって、地球やぼくたちは誕生しました。
ぼくたちのいのちは、星の死によって生まれたのです。
すべてのものは、原子分子でできています。
その集まり方で、ぼくになったりあなたになったり。
ほとんど違いません。ほんのちょっとの組み合わせの違いだけです。
それで、死んで焼かれてしまっても、炭素がなくなるわけではない。
炭素は、並び方によってはダイヤモンドになることもある。
形の変化でしかないんですね。
まるで般若心経の世界のようです。