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もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら
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生き方・教養
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はじめに

『もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら』
[著]川村妙慶 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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 突然ですが、あなたが「あと一年のいのち」だと宣告されたらどうしますか? きっと慌てふためくのではないでしょうか。


 どうしてでしょう? 人間は「自分に限っては長生きする」と思っているからです。どこかに特別意識があるのです。ですから怒りもするし、さまざまなことで苦しむのです。いつまでも生きることができると思うから「悩む」のです。


 仏教ではこの世の中は(いつ)(さい)(かい)()(すべてのものは苦しみである)と教えてくださいます。仏教は無気力になる教えなのかと思われるかもしれませんが、仏教でいう「苦」とは、「自分の思い通りにならないということを自覚しましょう」と教えてくれます。


 まず、「生まれてきた」ことがそうですね。あなたは両親や環境を選んで生まれてきましたか? そこには選択の余地はありません。不思議なご縁でこの世に生まれさせていただきました。


 次に「老いる」こと。誰でも平等に老いていくのです。

「病む」こと。生きていれば病気にもなります。

「死ぬ」こと。生まれたということは必ず死ぬ時がやってくるのです。生老病死という四つの避けられないことを四苦といいます。


 さらに、どんなに愛していても必ず別れる時がきます(愛別離苦 あいべつりく)。どんなにいやな人でも顔を合わせなければならないのです(怨憎会苦 おんぞうえく)。


 そしてこうなりたいと思っても思い通りにならないこと(求不得苦 ぐふとくく)、人としての肉体・精神があるために生まれる苦しみ(五蘊盛苦 ごうんじょうく)の四つを、生老病死の四苦に加え「八苦」といいます。これを「四苦八苦」と教えてくださいます。



 では生まれたことも、生きていることも意味はないのか? と悲観的にもなるでしょう。そうではないのです。思い通りにならないからこそ学べるのです。人間はマイナスを経験してこそプラスの意味が問えるのです。はじめからプラスだけだと、どんなものにも気づけません。


 私たちは諸行無常の人生を生きています。すべての存在、あらゆる現象は生じ、そして滅する、私たちもその流れのなかにあります。ですから自分の力ではどうしようもないことばかりなのです。


 すべてのものは変化しているのに、私たちは目の前のものに執着したり、「自分」にとらわれたりしてしまいがちです。



 さて、私たちは長さにとらわれます。「何年生きることができるのか?」「これはどのくらい頑張ったらいいのか?」というのがそうですね。


 しかし、大切なのは長さだけではありません。今という一瞬をどれだけ大事に生きているかなのです。逆に一瞬を大事に生きることができない人には未来はありません。



 この度、あえて人間が最も遠ざけようとしている「死」を意識したテーマにしました。一番避けたいところでしょう。しかし、嫌なことから目をそらすために得たものには、どこかに「(むな)しさ」が残り続けるのです。「悩みをなくす方法」では私たちの人生はどうにもならないのです。


 一度きりの人生、後悔のないように過ごすには、今の自分と向き合うことからはじめることです。今の自分をごまかすことなく受け入れたとき、あなたの人生は何百倍も意味のある人生へと変わることでしょう。


 人間は過去を悔やみ


 未来を夢見て


 今を忘れる


 今からでも遅くありません。「これが私の人生」というものを一緒に見つけましょう。

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