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もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら
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生き方・教養
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『もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら』
[著]川村妙慶 [発行]PHP研究所


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 この本を書かせていただくことになったのは編集者との会話からでした。


 人間は悲しいかな、一度追い込まれることがないと、今の自分に立ち止まり、人生を問うことはありません。しかしもう手遅れとならないためにも「何があってもどんな状況がきても立ち向かえることのできる一冊が書けたらいいですね」。


 それが日ごろからしたためていた「あなたがあと、一年のいのちだったらどうしますか」というテーマの提案でした。


 私は永年、多くの悩みに向き合わせていただきました。そのうち半数以上の方が「後悔の念」に悩んでいるのです。


 私たちが生きることに一歩踏み出せないのは「後悔」という()(ばく)があるからです。それは自分ができなかったこと、気がつけなかったこと、誰も教えてくれなかったものに怒りと悲しみを向けていることになります。


 しかし、信じたい私の心も、他人の心も世間も「心は一定ではなく変化している」のです。


「なぜ頑張れなかったのか」今はそう思っても、そのときはそれが精一杯だったのです。

「これだ」と思って仕事を頑張っても、会社の人間関係、仕事相手が変われば、状況が簡単にひっくり返ってしまうこともあります。


 人生の中で絶対こうだという答えはありません。


 さて、私はプラス思考的な発想で「そのうちにいいこともある」という言葉は好きではありません。なぜなら前向きにいいことだけを考えてイメージをふくらませても、結局はうわべだけのもので、「そのうちにいいことがある」というのは「自分が抱える不安の恐れ」から逃げているだけなのです。


 突然、死を宣告されたとき、「なんで私だけが」と、自分だけに不幸がおとずれたかのように悲観します。しかし、毎日を楽しく生きているように見える人も、果たして本当に周りから見えるほどに充実しているのかどうかはわかりません。「周りは幸せなのに……」と自分に必死に言い訳をしているだけではないでしょうか。後悔や悩みが出てくるのは「今の自分を生きるということがわからない」からなのでしょう。


 その都度の気分や世間の評価に流されて、自分がどう思われているかなどを優先するから、後悔というものが襲ってくるのです。



 この本でも触れましたが、蓮如上人は()(ふみ)で「それゆえ、朝には(くれな)いの血気盛んな顔色であっても、夕には白骨となる身であります。今にも無常の風が吹いたならば、二つの眼はたちまちに閉じ、一つの息は永遠に途絶えてしまいます。紅顔もはかなく変り、桃李のような美しいすがたも失われてしまうのです。そのようなときには、家族親族が集まって歎き悲しんでもまったく何の甲斐もありません。ただ白骨が残るばかりです。あわれといってもなお十分ではありません。人間のはかないことは、老少定まりのないこの世界のならいです。ですから、どの人もはやく後生の一大事をこころにとどめ、阿弥陀仏を深くおたのみ申し上げて、念仏するのがよいでしょう」と書かれています。


 あなたが、「あと一年のいのち」と宣告されたおつもりで、仏さまの教えをいただきながら生きていきましょう。そうすると今の自分に感謝ができます。そして、一日も無駄にできないと、目の前の人を大切にし、与えられた仕事を精進していけることでしょう。



 最後に、出版の機会をくださった、PHP研究所の森知さおりさん、関係者の皆様に深くお礼申し上げます。


 そして多くの本の中からこの本を手にとってくださったあなたに、ご縁を感じずにはおられません。あなたにとって人生の一冊となりますことを念じています。



 合掌


冬の京都より    川村妙慶 

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