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面白くて眠れなくなる遺伝子
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雑学
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はじめに

『面白くて眠れなくなる遺伝子』
[著]竹内薫 [著] 丸山篤史 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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 唐突ですが、あなたはさくらんぼの()を口の中で結ぶことが、できますか?


 いったい何の話だ? とお思いかもしれません。これから簡単なテストを行いますので、まずは以下の動きができるかどうかを試してみてください。



 A 舌先を巻く(舌の先を丸めて、舌の真ん中に触れる感じです)


 B 舌をストローのように丸める(前から見たらUやVの字に見えます)


 C 舌を斜めに傾ける(もちろん正面から見ての話です)


 D 舌の先をWの字のように曲げる(あるいは三つ葉みたいにも見えます)



 いかがでしょうか。四つ全てができる人は、そうそういないと思います。


 特にAの動きができる人はBができず、逆にBの動きができる人はAのできないことが多いようです。Cの動きも左右のどちらかに傾けることはできるけれど、両方向の動きとなると違和感を覚える人がいるそうです。Dができる人はとても器用です。


 ゴードン・エドリンの『ヒトの遺伝学』(東京化学同人)によれば、舌の横筋を制御するタンパク質を作る遺伝子があるそうですが、これには異論もあります。たとえば前述の舌の動きは、両親にはできなくても子供にはできたり、一卵性の双子でも二人が同じようにはできなかったり、という例もあるからです。そして、冒頭のさくらんぼの柄を口の中で結ぶことも、練習である程度はできるようになるのです(ただし、個人差があることは確かなようです)。


 つまり、「遺伝」といっても、一〇〇パーセント決まったものではなくて、運動のようなものの場合は、ある程度、後から変えることもできるということです。


 読者の皆さんは、「遺伝」という生命の持つ仕組みについて、漠然と「生まれつき決まっている能力である」と思っているのではないでしょうか。しかし、舌を動かすという簡単な例でも一筋縄ではいかないのです。もちろん、「足の親指が人差し指より長いか・短いか」のように練習や努力では、変えられない遺伝もあります。


 現在、分子生物学や生命科学、バイオテクノロジーなど、遺伝に関わる分野では物凄いスピードで研究が進んでいます。近年では、「iPS細胞(人工多能性(かん)(さい)(ぼう))」を作成した京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した影響もあり、遺伝子関連の最新の研究成果がニュースで流れることも珍しくありません。


 しかし、正直に言って「ニュースで何を説明しているのかよく分からない……」という方も多いのではないでしょうか。


 そこで、本書では最新の研究成果まで含めた遺伝にまつわる様々な話を、分かりやすく、また読み物として楽しめるように紹介することにしました。


 もちろん、今さら人に聞けないような初歩的なトピックにも言及しています。本書を読めば、ニュースで耳にした「あの研究が何をしているのか?」「その研究の何が新しくて、何が面白いのか?」が、分かるようになるはずです。


 とはいえ、堅苦しい教科書のような本ではありません。まずは、興味をお持ちの箇所から読んでいただければと思います。


 それでは、遺伝子の世界へようこそ!


竹内薫・丸山篤史 

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