読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

12/21に全サービスをRenta!に統合します

(2021/12/6 追記)

犬耳書店は2021年12月21日に、姉妹店「Renta!(レンタ)」へ、全サービスを統合いたします。
詳しくはこちらでご確認ください。

0
-2
kiji
0
0
1209773
0
面白くて眠れなくなる遺伝子
2
0
0
0
0
0
0
雑学
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
ガンと遺伝子

『面白くて眠れなくなる遺伝子』
[著]竹内薫 [著] 丸山篤史 [発行]PHP研究所


読了目安時間:19分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ

ガンとはどのような病気?


 日本人の三大死因といえば、ガン・心筋梗塞・脳卒中と言われます(最近は、三位に肺炎が上がってきました)。そして、日本人の二人に一人が、生涯で何かのガンに罹るそうです。


 そう聞くと、「自分もいつか……」と心配になりますよね。そもそもガンは、どういう病気なのでしょうか。そして、遺伝子と、どういう関係にあるのでしょうか。


 まず、用語を整理しておきましょう。最も大きな意味で使われるのが、腫瘍という言葉です。病理学の用語では、腫瘍のことを新生物と表記します。


 読むときの区切りに注意してください。これは、新・生物ではなく、新生・物です。つまり「(身体に)新しく生じた(余分な)物」という意味ですね。そして、がん(あるいは、ガン)と表記するときは、悪性腫瘍(悪性新生物)を意味します。


 ガンは、大きく二種類に分けられます。一つは上皮組織に発生する「癌腫」、もう一つは上皮組織以外に発生する「肉腫」です。上皮組織は、粘膜や粘膜の真下、分泌腺の組織のことと思ってください。だから、消化管(食道、胃、腸)に生じるのは癌腫が多いです。定義の問題なのですが、骨細胞や神経細胞が腫瘍化しても、分類上は肉腫として扱われます。


 ちなみに悪性・良性という分類は、命に影響が有るか無いかという医師の判断であり、腫瘍の性質そのものではありません。腫瘍の性質を決めるのは、「分化度」と「異型性」です。分化度は、腫瘍化した元の組織から、どれほど未分化であるかという指標です。


 異型性は、腫瘍化した元の組織から、どれほど見た目が変化しているかを表します。分化は、受精卵から変化して固有の働きをする組織になることを意味します。赤ちゃんのときには何にでもなれますが(未分化な状態)、大人になると職業が決まる(分化する)ようなものです。分化度が高ければ、元の組織に近いことを意味し、逆に分化度が低ければ、元の組織から分化を遡っている(未分化になる)ことを意味します。分化度の低いガン細胞は、退職してニートになってしまったようなものでしょうか。一般に、分化度が低く、異型性が大きいと、制御されていない細胞分裂が活発なので、悪性と判断されることが多いです。


 余談ですが、「ES細胞」や「iPS細胞」といった幹細胞は、分化度の低い(未分化な)細胞で、活発に細胞分裂を繰り返します(前掲の図)。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:8473文字/本文:9457文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次