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面白くて眠れなくなる遺伝子
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雑学
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ウイルスのはなし

『面白くて眠れなくなる遺伝子』
[著]竹内薫 [著] 丸山篤史 [発行]PHP研究所


読了目安時間:19分
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ウイルスは生命なのか?


 何が怖いといって、ふいに流行する病気ほど、怖いものはないような気がします。人類と病気の闘いは、これだけ科学の発達した世の中でも、まだまだ終わる気配はありません。病気の原因になるものには色々とありますが、本項では、遺伝子に直接関係ある病原体として、ウイルスに的を絞ったお話をしてみようと思います。


 実は、ウイルスが生命体と呼べるか否かについては、議論のある所です。というのも、ウイルスは、自分自身で独立しては存在できないからです。では、どのようにしてウイルスが存在しているのかというと、他の細胞の中に進入して、進入した先の細胞内小器官を利用するのです。


 ウイルスが、細胞に進入することを「感染」と言います。しかし、ウイルスは、どんな細胞にでも感染するわけではありません。各ウイルスには、自分にとって都合の良い感染相手となる細胞が決まっています。それこそ、どの種の、どの器官の細胞か、という好みの細かさです。たとえば、バクテリオファージと呼ばれるウイルスは、細菌に感染しますが、種類によって感染する細菌が違います。


 ところが、異なる種にまたがって感染するウイルスもいます。これが、いわゆる病原性ウイルスであることが多いので困り者です。例えば、インフルエンザウイルスです。インフルエンザウイルスは、ブタと水鳥と人間の間で感染します。


 より正確には、水鳥とブタ、ブタと人間の間で共通感染すると言われています。水鳥にとってのインフルエンザウイルスは、それほど酷い病気ではありません。それが突然変異して、人間にも感染するようになったと考えられています。


 インフルエンザは、毎年、流行します。感染症の予防にはワクチン療法がありますが、インフルエンザウイルスは突然変異が早くて、ヒトの免疫機能が追いつかないのです。突然変異が早い理由は、ブタと水鳥と人間の間で起きる共通感染にあります。


 実は、鳥のインフルエンザと人間のインフルエンザが、ブタに同時感染すると、二つのウイルスの遺伝情報がブタの中で混ぜ合わされるのです。これは、一種の遺伝子組み換えです。インフルエンザは単体でも突然変異しやすいウイルスなのですが、二種類のウイルス遺伝子の(かく)(はん)が、さらに突然変異を速めているのです。

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