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危ない火山がこんなにいっぱい 「大噴火の恐怖」がよくわかる本
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通常の噴火と破局噴火は何が違うのか?

『危ない火山がこんなにいっぱい 「大噴火の恐怖」がよくわかる本』
[監修]高橋正樹 [編著]グループSKIT [発行]PHP研究所


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破局噴火は、琵琶湖の体積の100倍近いマグマが噴出する!?



 通常の噴火と破局噴火では、噴火の起きるメカニズムにそれほど違いはない。ただ、その規模に大きな違いがあるのだ。そのことは、噴出するマグマの量を比べてみるとよくわかる。


 20世紀最大級の噴火といわれた1991年のピナツボ山(フィリピン)の噴火で噴出したマグマの量は、約5立方キロメートル。日本で起きた、これと同程度の規模の噴火としては、約6万年前の箱根山の噴火がある。このときは、約50キロメートルも離れた現在の横浜市付近まで火砕流が到達している。5立方キロメートルのマグマが噴出するだけでも、これほどの被害となるのだ。


 しかし、破局噴火の規模はこんなものではない。日本で起きた最後の破局噴火である7300年前の()(かい)カルデラの噴火で噴出したマグマの量は、ピナツボ山の10倍以上の約54立方キロメートルである。鬼界カルデラの破局噴火については第2章で詳しく紹介するが、この噴火により九州は1000年近くもの間、不毛の地となった。


 そんな鬼界カルデラの噴火も、じつは破局噴火としては小規模なもの。220万年前にイエローストーンが破局噴火したさいに噴出したマグマの量は約2500立方キロメートル、7万年以上前にトバ・カルデラが破局噴火したさいは約2800立方キロメートルと桁違いであった。


 参考までに、琵琶湖の貯水量は約27・5立方キロメートルである。つまり、鬼界カルデラの破局噴火では琵琶湖の貯水量の約2倍の、イエローストーンやトバ・カルデラでは100倍近いマグマが噴出したことになる。


 これだけの量のマグマが一気に噴出する破局噴火は、まさに人間の想像をはるかに超える、自然の驚異というほかない。もし、いったん破局噴火が起きてしまえば、逃れる(すべ)はいっさいないだろう。

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