『「天使」と「悪魔」の謎を楽しむ本』
[編著]グループSKIT
[発行]PHP研究所
キリスト教の傍流に当たるグノーシス派。
その天使は神秘的な象徴性を示していた。
古代宗教の諸要素が混淆したグノーシスの天使
グノーシス主義とは、二~三世紀に隆盛をほこったキリスト教の一派だが、古代ギリシア、エジプト、ペルシア、メソポタミアなどの神秘思想の要素が数多く入っており、後世のキリスト教会からは異端視されている。
グノーシスとはギリシア語で「知識」を意味し、グノーシス派は日常的な信仰より神秘的な知識の探求を目的とした。