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残業ゼロで自分を伸ばす! 40歳からの時間術
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はじめに 人生は四十代で決まる

『残業ゼロで自分を伸ばす! 40歳からの時間術』
[著]清水克彦 [発行]PHP研究所


読了目安時間:6分
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 私は一般的に超多忙とされるマスメディアの世界に身を置きながら、こうして本を書いたり、首都圏の大学で講師をしたり、系列の放送局でコメンテーターをしたりしている。


 そのせいか、近頃は全国各地で講演をさせていただく機会も増え、また最近になって、大学院で院生として研究生活まで始めたものだから、いつしか、取引先などから、「スーパーサラリーマン」などと呼ばれるようになってしまった。

いったい、いつ寝ているのですか?」

よく何足ものわらじを履いていられる時間がありますね?」


 講演先や雑誌などからの取材では、しばしば、このような質問を受けるが、私は今も昔も、東京のラジオ局に勤める一介のサラリーマンに過ぎない。


 満員の通勤電車で会社に通い、子育てにいそしみ、人並みに住宅ローンの支払いも抱える典型的な中年サラリーマンなのだ。


 ただ、人とちょっとだけ違うのは、

将来は本を出したい」

ゆくゆくは大学で教えたい」

いずれは他局からも認められるジャーナリストになりたい」


 といった夢を持ち、それらの夢をかなえるために、四十歳を迎えたあたりから、コツコツやってきたという点だ。


 では、なぜ私は四十歳を迎えたあたりからコツコツやり始めたのだろうか。


 実は本書のポイントはここにある。


 読者の皆さんの職場でもそうだと思うが、四十歳前後になると、職場の中での自分の将来が何となく見えてくるものだ。

自分はどうせ課長どまり。部長までは昇進できまい」

年金がもらえる年齢まで会社にしがみつくだけの人生か……」


 このように、あきらめにも似た気持ちにかられるようになってくる。


 それだけではない。


 京セラの創業者として知られる稲盛和夫氏は、

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」


 と述べているが、職場でひととおりのことを経験した四十歳前後になると、「(ざん)(しん)な考え方」や「ひたむきに努力する熱意」が()えてくるように感じ、自分の能力についても限界を感じるようになってくる。


 しかし、私は、それらに(あらが)ってみたくなったのだ。


 背中を押したのは、「まだまだ老け込むには早い」「まだ四十歳そこそこで、『自分の人生はここまで』と判断してしまっていいのか」という思いだ。


 そしてもう一つは、サラリーマンを取り巻く環境が年ごとに厳しさを増しているという社会事情である。


 特にこちらは深刻だ。


 企業と社員の関係が終身雇用や年功序列の見直しとともに崩壊して以降、サラリーマンという立場は、故・植木等さんの『ドント節』で歌われた「気楽な稼業」どころか、先行き不透明な、極めて不安定な身分になってしまった。


 たとえ課長どまりでも、定年まで企業にしがみついていられればいいが、そう簡単にはいかなくなったのが今のご時世だ。


 おまけに、アメリカに端を発した()()()の大不況が今後さらに深刻化すれば、派遣社員はおろか、正社員であっても即座にその立場は危うくなってしまう。


 そういう厄介な時代だからなおのこと、もしものときに備える意味でも自分に武器を増やすため、大いにジタバタしてみようと思ったのだ。

論語』では、四十歳は「不惑」の年といわれる。

四十歳になったら、あれこれ迷ったりしないで、落ち着いて生きなさい」


 これが有名な孔子の教えで、時代を超えて説得力を持つ言葉ではある。


 とはいえ、日本人の平均寿命(二〇〇七年時点)が男性で七十九・一九歳、女性で八十五・九九歳と世界トップレベルになった現在では、四十歳という年齢は、まだまだ人生の折り返し点に過ぎない。


 おまけに、医学の発達によって、日本人の平均寿命は今後さらに七~八年伸びると予想されている。つまり四十代でも、これまで生きてきた歳月以上の時間が残されていることになる。


 四十代になると、誰しも二十代や三十代前半に比べ体力が落ち、疲れも()まりやすくなるが、それでも五十代や六十代と比べれば、まだまだ体力も気力も衰えてはいない年代だ。


 あきらめたり、(もん)(もん)としたり、先行きを悲観したりしているだけでは、もったいない。むしろ、様々な経験を積んできた四十代こそ飛躍のチャンスと考えるべきだと、私は思うのだ。


 そこで私の場合、大風呂敷を広げてみることにした。


 本を出すことも大学で教えることも、そして私が勤務しているラジオ局以外の番組にレギュラー出演することも、私にとってはチョモランマより高いハードルに見えたが、あえて高目の目標を設定して、チャレンジしてみることにしたのだ。


 つまりここから、「夢への時間割」、もっといえば、未来へとつながる時間を生きる毎日がスタートしたのである。


 単に時間の効率的な使い方を追い求めるだけでは長続きしない。長続きしても、自由な時間を無為に過ごす毎日が繰り返されるだけだ。


 目的意識を持って、未来へとつながる時間を生きてこそ、時間を上手にやり繰りしようと思うようになるものだし、人との付き合い方や情報の集め方にも工夫を凝らそうという気持ちになれるものである。


 そういう意味で、私はこの本を、単に日々の時間効率をアップさせるために読む時間術の本にはしていない。


 もちろん、時間効率という面でもプラスになる話は織り交ぜているが、基本的には、四十代から自分を変え、これからの人生を本当に実りのあるものにしたいと切望する方のために書き下ろしたものである。

二十代は美しく、三十代は強く、四十代は賢く、五十代は豊かに、六十代は健康的に……」


 よく女性の一生のモデルケースとして使われるフレーズだが、これは男女両方にあてはまることだ。


 五十代以降の人生を豊かに健康的に(おう)()するために、四十代では、三十代までの社会人生活で得た様々なことを活かしながら、賢く生きてみてはどうだろう。


 そして、夢を持ち目標を掲げ、新たな武器を身につけて、さらに賢くなってみてはどうだろう。


 私は、そんな生き方の提案とそのための時間の上手な使い方を、この本を通じて、いわゆるアラフォー世代(=アラウンドフォーティ、つまり四十歳前後)の人たちに向けて贈りたいと思う。


 人生は学歴や三十代までのキャリアだけでは決まらない。四十代からの生き方で決まる。そんな思いを込めて……。


清水克彦 

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