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ヒラリー 政治信条から知られざる素顔まで
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政治・社会
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はじめに

『ヒラリー 政治信条から知られざる素顔まで』
[著]岸本裕紀子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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 2008年、ヒラリー・クリントンがアメリカ大統領選の民主党予備選で接戦の末、バラク・オバマに敗れた時、多くの人は「ヒラリーの政治生命は終わった」と、思ったという。


 当時ヒラリーは60歳で、オバマが2期8年を務めるとしたら、次の選挙の時は68歳、「まさかその年で再び挑戦するなんてことはないだろう」という世間の受け取り方だった。


 しかし、ヒラリーはそれでは終わらなかった。オバマ大統領からの国務長官への要請を受け、4年間の任務を果たし、プライベートではおばあちゃんになった喜びまで伴って、一回り大きくなって大統領選に戻ってきたのである。


 滑り出しは好調に見えたヒラリーだった。が、2015年の夏から秋にかけて、メール問題などを抱えて予想外の低迷をし、支持率も下降して、これ以上落ちると……という一歩手前で、再び上昇に転じたのである。きっかけは、共に同年10月に行われた民主党のテレビ討論会(後述参照)と、ベンガジ事件(後述参照)についての11時間にも及ぶ下院特別委員会の公聴会を乗り切ったことだった。ニューヨークタイムズの名コラムニストで、ヒラリー嫌いで知られるモーリン・ダウドは、これを「帝国の逆襲」と例えた。


 私は、それをヒラリーの再生力と呼びたいと思う。


 ヒラリーほど、叩かれ、批判され、いろいろいわれた人はいないと思うけれど、耐えて、屈することなく、再び戦いを挑む。大波をかぶった後、静かにまた水面から顔を出して呼吸する。つらい体験や批判さえも栄養にして再生していく底力……。



 ヒラリーという人は、アメリカでも日本でも、世代を超えて、男女を問わず、好き嫌いがついて回る人である。ヒラリーを嫌いな人は、傲慢で、冷たくて、欲が深そうで、人間味にかけ、ウソつきで、信頼できないという。


 私はヒラリーが好きだし、ヒラリーは人間としてすごく面白いと思っている。


 それにしても、何たるアップダウンのある人生だろう!


 民主党の指名は確実といわれながら、無名のオバマに敗れて落ち込んで、国務長官で復活を果たしたが、その高支持率はメール問題で下降し、また人気を盛り返し……。


 本書の執筆は最高に楽しかったが、ジェットコースターのように上下するヒラリーの運に筆が引きずられないようにするのだけは大変だった。


 ヒラリーは、ずば抜けた頭の良さと、性格の複雑さ奥深さ、熱い政治信念を持っている。


 小学生の頃、移民家族に古着を送るボランティアをしていたヒラリー、若い日、恵まれない子供の実態調査のために少ない給料で走り回っていたヒラリーは、その信念のままに、今、格差で苦しんでいる人たちのチャンピオン(擁護者)となるべく、大統領を目指そうとしているのだ。



 本書は、そんなヒラリー・ロダム・クリントンのすべてを描いた本である。


 今回こそは本当に実現するかもしれないアメリカ初の女性大統領、ヒラリーについて、


 ●2016年大統領選の見どころ


 ●人生の歩み


 ●選挙戦で抱える問題点


 ●2008年大統領選においての敗因分析


 ●弱さや複雑さを含めた人間的な側面


 ●おしゃれやヘアスタイル


 ●夫ビル・クリントンとの関係


 ●女性の権利とアメリカにおける女性大統領誕生の意味


 ●ヒラリーの政治信条や大統領選で掲げた政策


 と、9つの点から考察している。


 ヒラリー自身をフォーカスしているが、ヒラリーの生き方や選挙戦を通して見えてくる、アメリカ社会の寛容性と保守性について、またアメリカ国民が大統領選に込める期待の変化などにもふれている。



 ファーストレディ時代、「自分が選ばれたわけでもないのに、何様のつもりだ」と批判されたヒラリーは、今、見渡してみれば、2016年大統領選の候補の誰より、経験も豊富で、実力もつけている。


 嬉しいことに、年を経るごとにきれいにもなっている。さきほど多くの人が「68歳ではもういくら何でも出馬はない、ヒラリーは終わった」と思ったのは、ヒラリーが女性で、女性は年をとったらアピールしないという意識がその底にあるからだ。


 ヒラリーはそれさえも見事にひっくり返して見せた。今も素敵、前回より洗練され、おしゃれになって、生き生きしている。そして、68歳にしてアメリカの、世界の頂点に立とうと、勝負を挑んでいるのである。


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