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日本の伝統精神 この国はいかに進むべきか
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生き方・教養
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政治に於ける美徳と悪徳

『日本の伝統精神 この国はいかに進むべきか』
[著]安岡正篤 [発行]PHP研究所


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一利を興すは一害を除くにしかず。

一事を()やすは一事をへらすにしかず。

耶律楚材 



政治の本質は統一・調和の働きにある



 科学が進歩しまして、いつの間にか宇宙世紀と言われる様になって参りました。ご承知の通りミクロコスモスの方も、マクロコスモスの方も非常な進歩を遂げております。だがここに見逃すことの出来ない事実は、その何れを見ても、そこに実に微妙な神秘な統一や調和が存しておるということであります。


 例えば、我々のこの身体は約四百兆を超える細胞から成り立っておると申しますが、医学の教うるところによれば、この細胞組織は誠に正確なもので、矢張りそこに実に微妙な統一・調和の働きが存しておるのであります。


 即ち或る種の細胞群は萎縮しがちである。これに反して或る種の細胞群は増長する性質を持っている。そこで若しこのまま放置されるならばたちまち調和が破れて、種々の疾病が起こり、遂には死滅ということになる。アンバランスとはその失調を意味するわけであります。


 従って人体には、増長するものは抑制し、萎縮するものはこれを促進して、全体としての調和と機能を高めてゆく統一調整の機能がちゃんと存在しておるのであります。その代表的なものが神経系統であり、又内分泌系統であります。処がこの神経系統や内分泌系統は、そういう大事な働きをするけれども、いろいろの種類の自家中毒に感じ易く、これに傷つき易い特徴をもっているとのことであります。


 この生理学的・医学的事実は、我々の人生の種々の面に大きな()()を与え、又相通ずる理法を語っております。社会生活を見ても、或る種の人間は意気地がなくて萎縮し易い。或る種の人間は利己的で、積極的で、増長性を持っている。これをそのまま放置すれば、非常な混乱や破滅を生ずることは明瞭であります。


 そこで両様の傾向を持つ人間、大衆というものをよく調整し、統一してゆく機能がなければならない。

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