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世界を変えた 最強の戦闘指揮官30
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歴史
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30 マルセル・ビジャール

『世界を変えた 最強の戦闘指揮官30』
[著]柘植久慶 [発行]PHP研究所


読了目安時間:14分
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(一九一六・二・一四──)


 マルセル・モーリス・ビジャールは、第1次世界大戦の真直中にツールで、鉄道員の息子として生まれた。一九三六年に兵役で応召し、三九年春に六ヶ月の期限付で以て、アグノー要塞に勤務する。


 六ヶ月が経過しようとしていた九月一日に、ドイツ軍がポーランドへの進攻を開始した。その二日後にイギリスとフランスがドイツに宣戦を布告したことで、ビジャール伍長は戦争に直面したのであった。


 この当時の彼は痩せており、外見は貧弱そのもので、頑強な体〓の持主とは思えない。マジノ要塞線での一等兵時代の写真を見ても、精強な兵士とは程遠いのだ。


 彼らは宣戦布告したものの、ドイツ軍はポーランド攻略後、なかなかやってこなかった。フランス軍将兵はマジノ線さえあれば、ドイツ軍を阻止できると簡単に考えている。この度合は高級将校ほど強く、ドイツ軍が損害を恐れて攻めるのを躊躇した、と信じこみ始めた。


 四〇年五月一〇日にその日は突如訪れる。ドイツ軍のフランス進攻が開始されたのであった。それもマジノ線を避けて、アルデンヌの森を突破し、いきなりセダン方面に出現したのだ。フランス軍にその用意が全くなく、ドイツ軍はフランス北部を一気に西進した。


 六月二二日に停戦協定が結ばれ、それまでに占領された地域はドイツに併合される。その地域以外はドイツ影響下のヴィシー政府にと分割されてしまった。


 ビジャールたちも降服し、戦う機会のないまま収容所生活を送ることとなる。やがて四二年二月に釈放されると、仏領殖民地セネガルの守備隊勤務を命じられ、バンディアに着任した。ここには翌四三年一〇月まで駐留していたのである。


 自由フランス軍に志願した彼は、アルジェリアのアルジェへと移動してゆく。そこで彼に与えられた使命は、アリエージュに降下して現地のパルティザン〈マキ〉と合流する、というものだった。


 特殊任務を受けた彼らは、降下後にドイツ軍とフォワで戦闘を交える。ビジャールはスペインがイスラム勢力に支配されたときの〈国土再回復(レコンキスタ)〉──という意気込みで戦っていた。そしてついにアリエージュ県を解放したのだ。


 彼はこの際に大胆にもパリを偵察し、初めて「花の都」を訪れた。八月二五日のパリ解放直前の出来事である。こうした一連の作戦行動は、彼の名を全軍に知らしめた。


 フランス領殖民地のうちでもインドシナは、一九四五年三月から日本に統治権を奪われていたが、終戦後に共産系組織──越共(ヴエトミン)が全土を支配した。フランス政府は直に軍のインドシナ派遣を決定する。

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