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モザイクの向こう側
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第10章 AV再生の未来像

『モザイクの向こう側』
[著]井川楊枝 [発行]_双葉社


読了目安時間:13分
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自分を表現する仕事としてのAV女優



 ヒューマンライツ・ナウ(HRN)のAV出演強要問題の報告書を皮切りに、大手プロダクションの摘発や、ファン感謝AVでの52人の書類送検など、AV業界を震撼させる出来事が相次いだ2016年。AVに対する世間の風当たりが厳しくなる中、一貫してAV業界側の視点から意見を発信し続けたのが、元AV女優で現作家の川奈まり子さんだった。

「HRNの報告書を当初読んだときは、AVのことさら悪い事例ばかりが取り上げられ、通常のAV現場が全く取材されていないように感じました。今や大半のAV女優は自分から出たくて出ています。また、過去の判例から、AVの違法性が記載されていましたが、AV出演自体が非合法となると、AV女優は法で守られないことになります。HRNは人権団体なのに、AV女優の人権は考えていないのかと思いました」


 AVというのは、若い女の子が選ぶ職業として好ましくない──報告書からはそんなメッセージが読み取れた。

「世間の評価ではHRNやPAPSの方々はフェミニストです。彼女たちは、AV女優は男の人の娯楽のために役立つ道具になっているから邪魔な存在だと考えているのかもしれません。ですが、実は、私もフェミニストなんですよ。ただ、あの方々とは全く考えが相容れません。私は、今のAVはフェミニストが戦って勝ち取った一つの成果だと捉えています。昔は、女性にだけ一方的に純潔が押し付けられ、処女性が素晴らしいって教え込まれていました。ですが、平成生まれの若い女の子は、そんな古臭い価値観なんて蹴とばしていて、自分たちでセックスをコントロールしています。処女性なんて大事にしなくてもいい。男と同じで構わない。そういう価値観の中で、自分を表現できる仕事の選択肢としてAV女優になろうと考えているのです」(前同)


 川奈さんは自身を「フェミニスト」だと語る。


 もっとも、HRNやPAPS、ライトハウスをはじめとする被害者支援団体の相談員と話してみると、「ポルノは構わないが、今の日本のAVの作りは男性のご都合主義的すぎて女性蔑視だ」と考える人もいる。これに関しては、川奈さんはどう思っているのだろうか。

「私は個人的には、強姦や女性が乱暴されるシーンは好きではありませんし、好んでは見ません。ですが、このジャンルはよいけれど、このジャンルはダメという考えで表現を規制するのは間違っていると思います。

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