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あえて、レールから外れる。逆転の仕事論
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ビジネス
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はじめに 逆転の仕事論とは何か?

『あえて、レールから外れる。逆転の仕事論』
[著]堀江貴文 [発行]_双葉社


読了目安時間:7分
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「あなたはいま、自分の仕事をしていますか?」


 ほとんどの人は、答えにつまるのではないだろうか。


 胸を張って堂々と、「しています」と言える人は、きっと少ないと思う。無理もない。この日本は長い間、決まったレールの上を歩き、組織の中で懸命に働くことが、最も安定した人生で、ひとつの「成功モデル」とされてきたのだから。


 仕事は基本的に、「引き受ける」ものだった。あなた自身も手がけている仕事は、上司、取引先など……簡単な雑務から無理難題の仕事まで、他の誰かから引き受けているものが、かなりの割合だろう。


 会社員は従順に仕事を「引き受け」、ある程度の数をこなし続けていくことが、評価に繋がっていた。優秀な勤め人とは、引き受けたものをスムーズに処理できる、つまり「やらなければいけない」ことを滞りなくクリアできる人だった。

「引き受ける」仕事にも、充実感はあると思う。達成したい目的が、組織の収益だったり、お客さまの笑顔とか抽象的なものであったとしても否定はしない。「引き受ける」ことで得られる、豊かな喜びもあるだろう。この私も若い頃、会社を立ち上げた直後は、いろんな企業から仕事を「引き受け」させていただいた。


 ほんのひと世代前まで、レールの上を歩き「引き受ける」仕事をする人が大半だった。それで社会はうまく回っていた。自分の仕事しかしないような人は、身勝手と悪口を叩かれたり、変人扱いされたものだ。


 けれど、インターネット革命以降、すべては変わった。そして、さらに変わっていく。決まったレールを歩く、かつての「成功モデル」は音を立てて崩れていく。


 旧来の道徳や常識、安定志向は通用しなくなり(もともと幻想だったのだが)、グローバルの勢力が押し寄せた結果、仕事は「作るもの」へと、主流が移りつつある。

「引き受ける」仕事は、激減している。というより絶滅の道をたどっているのではないか。


 誰もが「引き受け」てばかりで、自ら「作る」ことを軽視したり、疎んじてきたツケが昨今の日本社会の閉塞感の遠因のひとつではないかと思う。


 本著では、グローバル社会にいち早く適応して、決められたレールから、あえて外れ《仕事を作る人》になった方々を取り上げた。仕事を「引き受ける」のではなく、自らお金を稼ぎ出す方法論や実践法を見つけ出そうとする、グローバル時代のプロフェッショナルだ。


 彼らは自らの活躍するフィールドでイノベーティブな仕事をしているので、イノベーターと呼ぶことにする。


 イノベーターの8人とも、レールを自ら飛び出し、まだそれぞれに模索中ではあるが、古い社会の論理では考えもつかなかった理論で、高い成果を残している。


 かつては異端児とされていた彼らが、ビジネスシーンの中心になろうとしている。


 若い世代は、彼らを変わり者として見るのではなく、人生の現実的なテストモデルとして、学んでいかなければならない。


 イノベーターたちの語る言葉は、「引き受ける」仕事人生に行き詰まりと疑問を抱き、「自分の仕事をしたい」人に、必ず有用な示唆をくれるだろう。


 


 


 イノベーターは、数字や指標の達成のために仕事をしているわけではない。仕事は、ただシンプルに、やりたいことをやるためにあるものだ。


 何をやるか、何のためにやるか全部自分で決める。


 空気を読まず、常識に囚われず、想いのままに仕事をする。たとえ失敗しても、何度でも挑戦する。


 イノベーターのスタイルは、ジャンルを超えて幅広く耐用する。かつての「成功モデル」を覆す逆転の仕事論と言える。


 イノベーターと呼ばれる人たちは、第三者から「あなたのやっていることは仕事なの? 遊んでるだけじゃないの?」と揶揄されることがある。


 私も同じように、たまに一般の人から聞かれる。「引き受け」仕事が中心の人たちからは、私の現在のビジネスは、遊んでいる風に見えるらしい。不真面目にも映るようだ。


 まあ、勝手にどうぞという感じだが……本質が分かってないなと思う。


 イノベーターは、楽しい瞬間がまるごと仕事になっているのだ。


 友だちと笑いながら飲んでいる時に大きな案件が決まることも、女の子といい感じになっている途中でビジネスのアイデアが浮かぶこともある。仕事とプライベートの区切りをつけていない。遊びと仕事が、一体になっている感覚だ。仕事か遊びかと聞かれたとしたら、どっちでもあるし、どっちでもないとしか答えようがない。

「堀江は何をやっているのか分からない」とも、よく言われる。多くのことをやりすぎて、仕事の実態が掴めないのだろう。それは単純に、知識が足りないだけなのだが……。


 今はネットによって、同時に複数のプロジェクトを手掛けることが出来る。


 逆に言うと、同時に複数のプロジェクトが進められない人の方がおかしい。不器用とか要領の悪さは関係なく、取り入れている情報が足りていれば、いくらでもやりたいことはあふれ出てくるはずだ。


 やりたいことがいっぱいある誰かをバカにするのは、仕事をいくつも掛け持ちで進めることが重要な時代に乗り遅れている証拠だ。


 イノベーターは興味のままに最新の情報に触れ、失敗を恐れず、数々のプロジェクトを仕掛けている。それぞれがシナジーを起こし、思わぬプロダクトを生む。


 かの偉大なIT界のイノベーターは「バラバラの経験は、次第に何らかの形で繋がる。点と点を繋げて線を引こう」と、歴史的な名言を遺した。その通りだと思う。


 チャレンジするリスクなど、些細なものだ。


 これからは決められたレールの上を歩き、一つの職種にこだわることで、素晴らしい可能性を見落としてしまうリスクの方が大きいだろう。


 


 


 本書で紹介する8人のイノベーターの働き方には、共通のメソッドがある。


 


 


 《逆転の仕事論が提示する5のメソッド》


 ・目標からの逆算はせず、今だけに集中する。


 ・常識にとらわれず、まっさらな目で見る。


 ・遊びと仕事の境目をなくす。


 ・皮膚感覚で違和感を感じる仕事は捨てる。


 ・失敗を恐れず、ひとつの場所に固執しない。


 


 このメソッドを意識し、仕事に向きあえば、「仕事を作る」道が拓けてくるはずだ。


 インターネットの浸透で、世界のグローバル化の流れは加速した。そのスピードはさらに上がっていくだろう。昔のように、皆と同じスーツを着て就活をし、内定をもらった企業で定年まで勤め上げる、レールに乗った人生は多くの人が歩めない。会社や上司から振られた仕事を片づけていくだけの人は、時代に取り残される。タイやベトナムといった東南アジアなどの新興国の優秀な人たちと、日本人の給料は、そのうち同等になる。分野によっては新興国よりも安くなってしまうこともあり得るだろう。


 豊かな日本で豊かな生活をするという「成功モデル」は、もはや溶けてきている。


 あなたは、決まったレールの上を歩き、仕事をやらされる人生から、大幅なシフトチェンジを迫られている。レールの上を歩く人はこれからの変化に対応できない。


 断っておくが、私は「引き受ける」ことを全否定してはいない。先に述べたように私も、本書に登場するイノベーターたちも最初は、「引き受ける」仕事を地道に積み重ねてきた。ときには一介のサラリーマンとして葛藤したり、思い通りにいかず引きこもりを経験したり。決められたレールを歩き様々な困難を経たうえで「仕事を作る」スタイルを確立した。


 イノベーターとは、時流に乗った、ラッキーな成功者ではない。


 一足飛びの賭けに乗じず、足下を固め、段取りをしっかり踏みながら、レールから最大限のジャンプを成し遂げた。良質な情報を浴び、努力(とも思っていないだろうが)を重ね、いまも成長している。あらゆる常識が覆ってきた時代に、出てくるべくして出てきた、新たなビジネスマンの手本だと考える。


 後世になれば、グローバルビジネスの初期の礎を作った、重要人物たちとして語られるかもしれない。


 


 今からでも遅くはない。あえて、決められたレールから外れよう。


 本書に登場する8人の語る、それぞれのメソッドを意識して、仕事に取り組もう。


 あなたにしか実現できない、自分の人生を作りだすために。

堀江貴文

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