「下がり眉毛に気をつけろ」
野田佳彦首相は、孫子の兵法を学ばれているようだ。
「どじょうのように泥臭く」の名文句から始まって、野党党首や経済界に自ら挨拶に出向き、官僚を集めて、仲よくやろうと声をかけた。実に腰が低い。腰が低いと、相撲と一緒で倒されにくいということなのだろう。
孫子の兵法に「始めは処女のごとくにして、敵人、戸を開き、後には脱兎のごとくして、敵、拒ぐに及ばず」という教えがある。
要するに、戦争の最初は処女のように大人しくしていて、敵が油断したら脱兎のごとく攻めるという意味だ。寡聞にして処女が大人しいかどうかはよく存じ上げないが、野田首相の態度は、まさにこれだ。