『[最新版]「さすが!」といわせる大人のマナー講座 文部科学省後援「マナー・プロトコール検定」標準テキスト』
[著]日本マナー・プロトコール協会
[発行]PHP研究所
◆節分(二月三日頃)
「節分」とは、まさに季節の分かれ目のことで、昔は、立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日をさしていましたが、次第に立春の前日だけをさすようになりました。こうした時期は疫病がはやり人々に災いをもたらすと考えられていて、邪気を祓う行事が行なわれてきました。
豆まきは、宮中で行なわれる「追儺の儀式」に由来すると言われ、鬼に見立てた邪気を豆をまいて祓うようになったのは室町時代になってからです。煎った大豆を神棚に供えた後、年男が「鬼は外、福は内」と唱えながら豆をまき、また、その豆を年齢の数(あるいは数え年の数)だけ食べて福運と無病息災を願います。