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心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
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生き方・教養
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はじめに

『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』
[著]中村恒子 [著] 奥田弘美 [発行]すばる舎


読了目安時間:4分
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 私中村恒子は、今89歳。精神科医の仕事を始めて70年近くになりました。勤務医なので、仕事はきっちり決まった時間。9時-17時のフルタイムで働いています。働かされてます、と言ったほうがええやろか(笑)。

 それもこれも、ありがたいことに患者さんたちが頼ってきてくれるからなんやけど、これだけ長い間仕事をしていると、いろんな人と接する機会がありました。

 あたりまえの話なんやけども、人の悩みは本当にそれぞれやなあと思います。職場の人間関係もあれば、家庭の問題もある。年齢も、性別も、バラバラです。

「新卒で勤めた会社が合わなかった」
「今の職場でやりたいことができない」
「部下を持つようになってストレスが増えた」
「職場でいじめにあっている」
「家事や子育てがうまくできなくてイライラ」
「子どもの嫁とうまくいかない」
「親の介護で会社をやめないとならなくなった」
「再就職先が思っていたのと違った」


 ……そんな感じで、よく聞く話ではあるかもしれへんけども、いざ自分がそうなると悩みは相当に深いもんです。

 しかも、本人次第で解決できる問題ならええけども、ある程度辛抱が必要な問題もあります。いくつもの問題が重なることも当然ある。

 じゃあ、そんなときにどうしたらええんでしょうか?

 それは、現実と自分の気持との間でどう折り合いをつけていくか、ということやないかと思います。

 もうちょっと平たく言うと、いろいろなことが起きる人生を「うまいことやる」にはどうすればええか、ということでしょうか。

 たとえば、昔はうま~くやれたことも、何かがきっかけで急にうまくやれなくなってしまったりします。原因はちょっとしたボタンのかけ違いとか、相手のふとした一言で傷ついたとか、そんなことですな。

 きっかけはささいなものなんやけど、一度気になりだすと、どんどん人や職場のイヤなところが見えたり、心の中の不安が増していったりします。

 それで、誰にも言えない悩みがたまってしまった~……どうしようもでけへん~……と、診察に来る人がたくさんいます。

 これは、時代の問題も大いにありますわな。世間で「ああしろ」「こうしろ」ということが多すぎて、疲れてしまっているんでしょう。

 じゃあ、困ったことが起きたなあというとき、どんなことをすれば、自分の心なり日々のストレスなりと折り合いをつけて、うま~くやっていけるようになるのか?

 私自身がこんなことをしてきたかなあ、こんな患者さんがいたなあということを思い出しながら、話させてもらいます。

 ちなみに私自身は、仕事に多くの人生を捧げてきましたけれども、仕事が好きかどうかと聞かれたら、正直言って好きじゃありませんわ(笑)。

 もちろん、嫌いというわけではないんですが、心から大好きというほどでもありません。じゃあ、働く上で何か大きな目標があったかと言えば、それもぜんぜんない(笑)。
「うまいことやる」と言っても、私自身、本当にどんくさいもんやから、ハッキリ言って要領は悪いです。物事を周到に用意して立ち回ったりなんて、ぜんぜんでけへん。

 やってきたのはせいぜい、「目の前の患者さんが頼ってくれるならそれに応えよう」「自分にできることならしよう」くらいのものです。

 今思うのは、私にとってはそれで十分やったなあ、ということでしょうか。そんな中でも、折り合いというのはついていくようになります。

 いろんな人がいろんなことを言うかもしれへんけど、結局、最後は自分。自分がどう生きるか、どうしたいか、ということだけなんです。

 そういうわけで、長く働いてきただけが取り柄の私の話でよければ、どうぞ聞いていってください。日常の悩みが一つ二つ小さくなって、ちょっとでもうまいことできるようになることを、願っています。

中村恒子
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