『勝ちぐせをつける』
[著]邑井操
[発行]PHP研究所
人に対しゴマをスルのは、大体において自信に欠如した弱虫が多い。ゴマをスル相手がないと生きられないからゴマスリとなるので、上役にゴマをすらねば自分の存立が危なく、下役にゴマをすらねば自分が疎外されるという恐怖感がいつもあるからだ。誰にも頼らず生きていこうと考える自主性のある人間はゴマなどスル必要はなく、他との協調は心得ていてもご機嫌とりなどに憂身をやつさない。
社長ごもっともとばかりいう人間を、忠実だと思い違いしてはならぬというのが社長学の第一歩だ。