私たちの住むこの宇宙は、三次元空間と時間の組み合わせでできています。宇宙全体の形はどうなっているのか、どこまでも進んでいくと元の場所に戻ってくるのかこないのか、遠い過去や未来の姿はどうなっているのか、こういうことを説明するのも相対論の仕事です。ただし相対論はさまざまな形の宇宙を許容するので、どの形が現実的なのか、天体観測で確かめないといけません。最近の観測技術の進歩はめざましく、宇宙論の教科書がほんの数年で時代遅れになるほどです。この章では、宇宙の形を説明します。
Q
宇宙長老「わしは宇宙の観測可能な範囲で一番の年寄りじゃ。