◆「過去に動かされている」という錯覚
人には常に外から働きかけてくる力と、中から外に向かって働きかける力とが関わっています。外的因子と内的因子と呼ぶこともできます。
多くの人が、「電話が鳴ったから反射的に出た」というような考え方をしてしまいがちですが、それは、私たちの行動は、電話の音というような外的因子によって決定されると考えているという意味になります。
しかし、実際には私たちの行動は、自分でそうすると決めた「意志」の力、つまり内的因子によって決定されているのです。
もちろん、私たちの行動が外的因子と無関係だと言っているのではありません。