◆暴君だった父親と同じ道をたどる
高野というサラリーマンの男性が相談にやってきました。
年子の兄のことで話を聞いてほしいと。
2人は仲が良く、いつもいろいろなことを話し合いながら育ったと言います。
彼らの父親は暴君で、ささいなことで、すぐに殴る蹴るの暴力を繰り返してきました。酒が入るとその勢いは増し、テーブルをひっくり返したり、茶碗を投げつけたり、絵に描いたような「星一徹」だったと言います。
「子供の頃は、僕たち兄弟にとって、本当に毎日が戦いでした……でも、いつも2人で励まし合ってきたんです……いつか復讐してやろうぜって」
「強い絆があったのでしょうね……」